大手ゼネコンで働く派遣社員の屈辱
私は以前、大手ゼネコンの現場で派遣社員として、施工管理全般の仕事をしていました。その際に受けた屈辱を、今でも忘れることができません。
その苦い経験上、最近の政府や大手ゼネコンによる「週休2日制にしよう」「残業時間を抑制しよう」という訴えは、所詮パフォーマンスではないかと思わざるを得ません。
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現場巡回の鬼。帰宅は終電ギリギリ
私が派遣された現場の体制は、所長、課長、主任、私。
私の主な仕事内容は、朝の新規案内、朝礼、昼礼の打ち合わせ、書類作成、その他雑仕事でした。私は派遣社員として他のゼネコンの現場も数多く経験していますが、この現場は他のゼネコンとは違い、雑仕事がとにかく多かったのを覚えています。
この現場の主任は、現場の安全について非常に厳しい人物でした。朝から私と一緒に、現場を巡回しては、写真を撮って指摘事項にして、昼礼で業者に報告していました。
「それぐらいなら、俺の現場でもやっている」と思う施工管理技士の方もいらっしゃるかもしれませんが、現場の巡回は朝だけではありませんでした。午後も現場に出て、写真を撮影していたのです。あとで分かったことですが、この主任は自分がやらなければいけない仕事や、業者との打ち合わせそっちのけで、現場の巡回をしていたのです。
派遣社員である私も、その主任に付き合わされ、現場巡回の日々。ほぼ1日中、現場にいることも多く、結局、土工ではさばけない仕事は、私が対応することになりました。そのおかげで、私は現場が終わってから事務作業をするようになり、帰宅するのはいつも終電ギリギリ。コンクリート打設時は、事務所に泊まることさえありました。
その通りです。
週休二日制じゃなくて完全週休二日制を目指せよ。未だにこんな時代遅れの業界だから若者には見向きもされなくなって、いつまで経っても時代遅れの業界なんだよ。