現場目線で語る「公共事業費削減の弊害」
「公共事業費削減の弊害」と言うと、評論家めいた難解な話になりがちです。しかし、私も難しいことはわかりませんので、日頃から感じている「公共事業費削減の弊害」の一つについて、実際に工事現場で働いているオッサン目線でお伝えします。
公共事業費の予算削減で、役所の技量も下がる?
私の所属する会社は、○○市が発注する工事や修繕を中心に請け負っています。請け負う工事全体の約90%を○○市の発注工事が占めているので、○○市のおかげで経営が成り立っている状態・・・まさに、○○市サマサマです。
そこで一番困っているのが、公共事業の予算削減に伴い、現場経験が少ない役所の担当者が増えていること。そして、目先の公共事業費の削減が、かえって後々、大きな公共事業費の支出につながるケースもあるということなのです。