毎年死亡事故が発生する排気漏れ
ガス漏れ、水漏れ、漏電など、いろいろな「漏れ」がありますが、私が一番恐ろしいと思うのは、やっぱり排気漏れです。厳密には排気漏れによる「一酸化炭素(CO)中毒」が最も恐ろしいです。
一般財団法人日本ガス機器検査協会の資料によると、1986年から死亡事故が起こらなかった年はありません。毎年死亡事故が発生しています。
ただ、安全装置の設置義務などといった国による法整備や、ガス機器メーカーと施工業者の技術向上によって、事故件数そのものは減ってはいます。が、もっと事故を減らすことが可能だと私は考えています。
ずばり、施工を監督する「建築側」にも、事故を減らす努力をしていただきたい!ということです。と言うのも、建築側は設備に関しては「勝手に完璧にしといてくれ」というスタンスでほったらかしが多いように感じるからです。
ほんの少しの確認で事故は減らせますので、建築の施工管理者には是非、一歩踏み込んだ管理を実践して頂きたいです。
ということで、施工管理の甘さが招いた、一酸化炭素中毒の事例を3つ紹介します。