建設・測量生産性向上展(CSPI- EXPO)の感想
2018年8月、建設・測量生産性向上展(CSPI-
このCSPIという展示会は、建機メーカーや建機レンタル大手、測量機器メーカーなどから、最新のICT技術や省人化技術が結集すると言っても過言ではない。要するに建設業関係者が注目する一大イベントである。
例えば、今まで作業員2〜3人が1日掛かりでしていた仕事を、1人で半日で出来るようになる技術など、建設会社の経営者からすると、投資に有効なアイテムを見つけるにはいい展示会と言える。
今回、私自身もICT建機の購入検討、品定めをするためにCSPIへ行ってきたので、そこで感じた建機の“排土板革命”について書いてみる。
日立建機の排土板革命
日立建機は、トプコンとタッグを組んで、排土板の3Dマシンコントロールの実機を展示していた。
この排土板は、高さを上下させるだけでなく、左右、前後の傾き調整も出来るらしい。排土板の左端にプリズムを取り付けて、トプコンの自動追尾型のトータルステーションと一緒に使用するそうだ。
展示していた実機は、ミニショベルだったが、金額を聞いたところトータルで建機も含めて1200~1400万円との事。
私の感覚では、このマシンコントロール建機を購入した中小建設業者が果たして元を取れるのかは、かなり疑問である。
使用を想定しているのは、駐車場の路盤工や土木工事らしいが、なかなかこの金額をかけて儲かる業者は少ないのではないだろうかとネガティブな予測をしてしまう。
工事の受注が順調で毎日使うような現場であればいいのだろうが、多くの建設業者にとっては現実的には難しいのではないだろうか。