なぜ建設業は資金繰りは難しいのか?
建設業ほど、資金繰りが難しい業界はない。
建設業のキャッシュフローは他業種と比べて極めて特殊だ。工事受注時に材料費や外注費などの支払いが先行するにもかかわらず、工事代金の入金は工事の完成後となることが一般的なため、資金繰りがひっ迫している中小建設会社は数多い。
そのため、いかに資金を調達するか、「融資」が重要なポイントとなるが、従来の融資は書類手続きが煩雑で、手間も時間も必要だ。しかも、融資が実行されるまで数週間から1カ月程度待たなければならないことも多く、急な資金需要に対応できないことが大きな問題だった。
こうした中、中小建設会社の資金繰りを大きく改善する期待を寄せられているのが、「オンライン融資」というAIを活用した新しい融資サービスだ。
会計ソフトシェアNo.1の「弥生会計」を開発・販売する弥生株式会社のグループ会社で、短期・少額のオンライン融資を手掛けるアルトア株式会社の池田威一郎さんに、建設業界の資金繰りの実態や既存の融資が抱える課題、オンライン融資の仕組みやメリットについて話を聞いた。
中小建設会社を苦しめる”出金と入金のズレ”
アルトア株式会社 池田威一郎氏
――なぜ建設業の資金繰りは難しい?
池田 建設業は、工事が完了して代金が支払われる前に、資材の仕入れや、協力会社への外注費や作業員への労務費など、様々な費用が先行して発生します。工期が延びたり、追加工事などがあれば、自己資金で立て替える必要も出てくるでしょう。この”出金と入金のズレ”によって、資金繰りはひっ迫しがちです。
だから、受注はあっても自己資金が足りなくなることが往々にして生じます。
――金融機関から借り入れればいいのでは?
池田 確かに、銀行から、工事の受注ごとに融資を受けることが出来れば、資金繰りは回ると思います。
しかし、銀行も採算を考えますから、回収リスクが高い案件、小口の受注案件など、簡単には応じてくれないケースもあると思います。また、銀行からの借入には、3期分の決算書や事業計画書など、とにかく膨大な書類を提出しなければなりません。
中小建設業者の経営者は自ら営業、現場監督されている方も多いですよね。日々の多忙な業務の合間を縫い、大量の書類を揃えて日中に何度も銀行に行くのは、経営者にとって大きな負担となります。
それにもう一つ、大きな理由があります。私自身、銀行マンとして長年、中小企業への融資を担当していたんですが、銀行側は少額融資にそれ程積極的ではないのが実情なんです。
――なぜ?
池田 融資する側も、時間と手間が掛かるんですよ。3期分の決算書から財務の健全性や収益性を分析して、お客様と面談もして、それから上席に稟議を通さなきゃいけない。正直なところ、短期・少額の融資は採算が合わないんです。
それに、これだけの過程を経なければいけないから、審査にも長い時間が掛かります。
これでは”今すぐ必要”だから融資の相談をしているのに、間に合わないですよね。
――借りるのを諦めたくなりますね。
池田 申込みの手続きが面倒で、審査の結果がいつ出るか分からない。しかも、審査が通ってもいつ融資してもらえるかわからないので、借りることを断念している経営者は多いんです。
弥生の調査では、法人のうち85.0%は短期資金ニーズがあるものの、金融機関を利用していない「断念層」「諦め層」が31.7%も存在することが分かっています。
30%以上の経営者が、融資を断念している
――最近流行りの「ファクタリング」は?
池田 未回収の売掛金(請求書)を売却して資金を調達する「ファクタリング」も一つの選択肢ではあります。
ただ、悪質な業者が増加しているとの声もありますので、利用する場合は注意が必要です。
弥生使ってれば誰でも使えるの?
それなら結構いいね
「お金を借りるのは銀行」という固定観念があったが、もはやそんな時代じゃないね。
急な資金に困ったときに思い出すようにする
悪くないけど、弥生使ってないんだよー。
そして、あと、もう少し金利が安くなったら、銀行はいらなくなるね。
それでも付き合いの長い銀行を選ぶ
これが建設業
施工の神様に弥生の文字って違和感あるな笑
意外と関係あったけど
うちはファクタリング使ったことある
どっちのがメリットあるんだろうか正直よくわからん
果たしてジジイたちにこの話は理解できるのか