24時間体制でのハイスピード施工
2021年3月の完成に向け、建設中の新阿蘇大橋。今年9月、黒川をまたぐ渡河部がつながった。2017年3月の着工からわずか2年半というハイスピード施工だ。まだすべての工事が完了したわけではないが、完成に向け、大きなヤマは越えたと言える。
施工を担当したのは、大成・IHIインフラ建設・八方建設地域維持型建設共同企業体。同JVは、この現場に際し、24時間体制での急速施工を敢行。インクラインの設置やオートクライミングシステム工法の採用、超大型移動作業車の導入といった急速施工のためのツールも惜しみなく投入してきた。
ただでさえ工期がタイトなのに加え、新型コロナウィルスという厄介な問題にも見舞われながらも、キッチリ期日に間に合わせてきているわけだ。「請け負った仕事の期日を守るのは当たり前」と言ってしまえばそれまでだが、実際の現場ではいろいろな苦労があっただろうことは想像に難くない。
ということで、大成建設の橋梁のプロとして、この工事の現場代理人を務める長尾賢二さんに今の率直な気持ちなどについて話を聞いてきた。
私もこの現場に携わっていました。橋梁の現場もかなり行きましたがこれほど大きな現場は初めてでした。それだけに開通が楽しみです。
私も生コン納入会社の一員として携わらせて頂きました。大成建設の監督さんたちはもちろんのこと、下請けの業者の方々みんな紳士な対応で、現場の雰囲気の良さがとても伝わってきました。打ち合わせも毎回スムーズに進みましたし、初めての打設方法、難しい配合などで難題ばかりでしたが、大成建設さんからの支援や協力で、大変良い仕事をさせていただきました。感謝に堪えません。地元の人間としても、開通が楽しみでなりません。
施工会社は縁の下の力持ちで、一般的に評価されることが少なく、談合だとか、公共工事の無駄遣いとか負の面ばっかり強調されることが多いのですが、こういった記事で施工会社が評価されるのはとても良いことですね。工事関係者の皆様本当にお疲れ様でした。これで南阿蘇方面へのアクセスがとてもよくなり、地域の皆さんが元気になられるといいですね。他県から応援します。