日本最大の建設業就職合同説明会「みんなの建設業★就職フェスタ」
国内最大規模となる建設業の就職合同説明会「みんなの建設業★就職フェスタ」が2017年3月13日に開催された。主催は東京建設業協会と東京土木施工管理技士会、後援は東京労働局、東日本建設業保証株式会社。
イベント当日、東京国際フォーラムには、建設会社95社、就活中の学生約500人が集った。
参加した学生は、回ったブース数に応じてQUOカードを貰える仕組みになっている。
いまどきの学生が、なぜ建設業への就職に興味を持ったのか、インタビューを実施した。
「ぜひ建設業に就職して欲しい」学生に建設業の魅力を力説
開会冒頭、松村博氏(東京建設業協会 専務理事)、吉本隆男氏(マイナビ編集長)、高田守康氏(日本マルチメディア・エクイップメント 代表取締役)の3名が、学生たちに対して講演を行った。
いずれの講演も、建設業がどれだけ魅力的かを説いた内容だったので、簡潔にまとめておく。
78%が建設業に「やりがいを感じる」と回答
最初に登壇した東京建設業協会専務理事の松村博氏は、建設業の社会的役割の重要性を説き、「学生のみなさんには是非、建設業界に入職して欲しいと願っています」と語った。
- 建設業は、技術・技能・知恵をチームとして結集し、大きな構造物をつくる。東京ひいては日本の未来をつくる上で欠かせない産業である。
- 東京建設業協会は、建設業で働く若者100人アンケートを行った。その結果、78%が「現在の仕事にやりがいを感じている」、82%が「建設業の仕事に誇りをもっている」と回答した。
- 公共施設、ライフライン、民間施設の維持・補修・管理、災害発生時には応急措置を行い、人命や財産を護るなど、復旧・復興工事でも大きな役割を果たす。
就活期間が短く企業理解が広がらないリスク
マイナビ編集長の吉本隆男氏は、『2018就活の動向について』というテーマで講演した。
- 昨年のデータでは、理系男子は3月時点で35社にエントリーし、15社の説明会を聞いている。
- 今年は、3月から就活戦線が本格的にスタート。昨年より前倒しでエントリーが締め切られ、6月以前に内々定をもらうと予想される。
- 就活期間が短いので、多くの企業を「理解」できないリスクがある。このイベントは、多くの建設会社が集まっているので、事前に候補に挙げている企業だけではなく、知らなかった企業のブースも回って欲しい。
建設業界の景気は「建築と土木の比率」でわかる
日本マルチメディア・エクイップメント代表取締役の高田守康氏は、『建設業界の現状と今後について』というテーマで講演した。
- 日本の産業の中で一番大きな産業は、自動車業界で60兆円。その次が建設業界で53兆円。建設業は日本の基幹産業である。
- 私は38年間、建設業界の方々と仕事をしたが、こんなに楽しい仕事はない。
- 日本の景気は、建築と土木の比率で判断できる。建築と土木の比率が同じだと景気水準として通常であり、建築の比率が上がると景気が良い。バブルの頃、建築の比率は土木の1.5倍。
- 建設業は、震災の復旧・復興工事や東京オリンピック・パラリンピックにより、底堅い業界になり落ち着いて安定している。