「俺、いる意味ある?」
今回は、新人現場監督から寄せられた、こんな質問にお答えしたいと思います。
「新卒の土木施工管理です。今日14,000歩も歩きましたが、写真以外やることがわかりません。職人さんとの会話もゼロの毎日。ただ作業着がめちゃくちゃ汚れるだけの日々です。朝5時起きなのに、いる意味ないのでは?と思い、辛いです。」
頑張りたいけど、何をしていいのかわからない。無意味な行動をとり続けているような、不安が襲ってくるというわけですよね。
はじめにわかって下さい。それは「当たり前」です。
例えば、あなたが街に行って店の中を歩いていたとして、通りすがる人たちのことは無視しますよね。「どした?何か嫌なことでもあった?」とか話しかけないですよね?
でも店員さんには「すいません」と声をかける。なぜか。それは必要性があるからです。
さて、現場では誰もあなたに声をかけてこないのはなぜか。それも同じく、声をかける「必要がないから」です。
これは何もマイナスに捉える必要はなく、みんなそういうもので、必要な時には声をかけるんです。ただ、新人のあなたはどんな人間かがわからなく、通りすがる人と同じくくりなのです。
そう考えると、誰からも必要とされない状態は、つまり当たり前の状態ということ。不安に思う必要は全くないということです。
むしろ、知らない人からむやみやたらと声をかけられることのほうが不自然ですし、特に気にするべきことじゃないということです。
とは言え、そのままの状態がずーっと続いていくのは辛いですよね。やっぱりせっかく仕事をし始めたからには、必要とされたいですよね?
ここからは、「一歩踏み出すためのアドバイス」をしたいと思います。
職人さんと距離を縮めるための秘策
職人さんとの距離を縮める秘策は何かと言うと・・・
ずばり、【表情】です!
なんか胡散臭そうですが、でも大切な話です。
まず職人さんから見て、あなたは得体の知れない人間です。もちろん、あなたから見た職人さんも同じこと。だから「会話がゼロ」になります。
じゃあこの状態をどう打開し、関わっていくのかという、その突破口を伝授します。
それは、関わりを意図的に作るしかありません。そして、その時に武器にするのが【表情】なのです。
具体的に取るべき行動は、まず「観察すること」。例えば、職人さんの使う道具。鍬とか、ラチェットとか。綺麗な物、幅の広い物、色々あるはずです。
次に、そうやって観察していく道具の名前を、片っ端から心で唱えてみましょう。そして、分からないものがあった時、そこで「聞く」んです。
「それ、なんていう道具ですか?」
そしてその答えに対して、「へー!聞いたこともないです!」と大きめな表情を出すんです。もう少し勇気が出るなら「持ってみていいっすか?」と言って、持たせてもらったら、「意外と重い!」と大きくリアクションをする。
この何気ない質問と、それに対する「表情」が突破口になります。
もし迷惑そうな顔をされたとしても、へこむ必要はありません。だってそれが当たり前なんですから。まだ必要とされていないだけです。違う人に同じことをやっていきましょう。
なんだかんだで、この表情というのが一番のコミュニケーションなんです。表情が見えた瞬間に、得体のしれない人から、一気に近づくことができるのです。そしてその輪はすぐ広がります。
関わりというのは、仕事をしていくうえで、向こうからやってくるものではありません。別に興味もない人に話しかけないんです。お互い大人なんですから。
何度も言いますが、それが普通です。だから、そこに不安を感じる必要はありません。ただ、それを打開したいのであれば、勇気を持って踏み出さなければいけません。自ら関わりを持ちましょうということです。
少しの突破口で、大きく道が開けることもあります。失敗もありますが、少なくとも行動せずに手に入れられるものなんてありません。
そしてせっかく勇気を出して関わるのなら、より良い物にしたいですよね。だったら、そこに【表情】を載せましょう。表情は、どの世界でも通用する、最強の共通言語なのだと思います。
※この記事は、『 【インスタで学べる】1日たった3分で学べる建設コラム 』の記事を再編集したものです。
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日本人て関わりとか居場所とか、自分のことなに他者に委ねる人多いよね。
コロナ禍で表情とは難しいこと言いますね、
まぁ一般的なコミュニケーションができてないだけだと思いますが。
5時起きなのは、貴方のせいなのでは?始業は何時なの?
良いアドバイスだと思いました。