らくらくアルミケーブルシステム概要 / 古河電工

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【電線の未来標準】古河電工の「らくらくアルミケーブル」が官公庁案件で初採用

軽く、柔らかいアルミケーブル

古河電気工業と古河電工産業電線が開発・製造する高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブルTM」(販売元:SFCC株式会社)が、官公庁案件で初めて採用された。

今回、官公庁設備への電源供給用に採用された「らくらくアルミケーブル」は、導体にアルミニウム、絶縁被覆に柔軟性架橋ポリエチレンを採用した高機能型低圧CVケーブル。従来の銅導体CVケーブルと比べて約半分の質量(同サイズ比)と軽量なほか、低温環境でも絶縁体が固くならず絶縁剥ぎ取りに必要な力も1/2程度、柔軟性にも優れ曲げる際に必要な力を1/3に低減するなど、扱いやすさに優れている。そのため、曲がりの多いルートでの延線であったが、延線作業は予定の3分の2の時間で終了し、作業効率が大きく向上したという。

官公庁の調達では、JISの認証を受けた製品が広く活用されているが、現時点でJIS C 3605 600Vポリエチレンケーブルでは銅導体製品のみが規定されており、アルミ導体ケーブルはJCS(日本電線工業会規格)に規定されている。「らくらくアルミケーブル」は、アルミ導体ケーブルが従来の銅導体ケーブルと同等の品質であると判断され、採用に至った形だ。

古河電工では、端末処理を安心して行えるよう、専用圧縮・圧着端子、端子台、端末処理の専用工具を用意し、「らくらくアルミケーブルシステム」としてケーブルからつなぎ込みまでを一貫したシステムとして提案することで、「らくらくアルミケーブル」の売上高を2024年度までに20億円に拡大する計画だ。

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