根太(ねだ)とは?特徴や工法を簡単解説

根太(ねだ)とは

根太とは、木造建築などで床組を支える小断面の部材のことで、「ねだ」と呼びます。床板を支えて補強する役割を持っています。

根太のサイズは、一般的に45mm×45mm、45mm×60mmが多く見られます。根太の素材には、耐久性や耐水性が高く、腐りにくいという特徴から、ヒノキやヒバが多く使用されています。

また、根太の設置間隔(ピッチ)は、構造や床板の厚さによって異なりますが、一般的には303mmまたは455mmの間隔で設置します。

2つの工法

根太工法

根太工法は、床材や床下地合板を受けるため、根太を設ける床組です。大引(おおびき)に直交するように根太を配置し、その上に床板を設置します。

耐震性が高く、通気性が良いというメリットがあります。一方、根太を使用するため、工事時間が長くなる上にコストが高くなるというデメリットがあります。

根太レス工法(剛床工法)

根太レス工法は、根太を使用せず、土台や梁の上に強度を上げるために厚みのある構造用合板(厚さ24mm以上)を直接張る床組です。剛床工法(ごうしょうこうほう)とも呼ばれます。

根太を使用しない分、材料が少なく済むため、工事の時間も短縮され、コストがおさえられます。一方で、上の階の音が響きやすいというデメリットがあるため、防音対策が必要です。

まとめ

根太(ねだ)とは、床組を支える小断面の部材のことです。床板を支えて補強する役割を持っています。根太のサイズは、一般的に45mm×45mm、45mm×60mmが多く、素材はヒノキやヒバが多く使用されています。

工法には、根太を設ける床組の根太工法と、根太を使用しない根太レス工法(剛床工法)の2種類があります。工法によってメリット・デメリットが存在するため、各工法の特徴を理解した上で適切な工法を選びましょう。

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