緊急出勤で出会った意外な出来事
私たち電気保安業界は、点検に関しては月に1回とか隔月に1回という頻度です。
しかし、設備自体は24時間265日電気が通っているわけで、それを監視する装置などを取り付けての監視や、お客様からの連絡で緊急出動する(今回は細かいルールはカットします)わけですが、現地に到着して「え?」というような出来事に遭遇することがあります。
パチンコ店の店長様からSOS
とある日、某パチンコ店様からお電話がありました。
「漏電しているようなんですが…」
店長様からのお電話でした。
電話があった時刻は18時頃。老朽化しているお店ではなく設備も新しい店舗で、電話があった2か月前にも年次点検(停電にして、設備を精密点検を行うこと)を行っている全く問題のない店舗から電話でした。
なので、私は『ひょっとして、原因はあれかな?』と当たりをつけて現地に向かいました。
漏電の場所はやっぱり〇〇でした
電話を頂いてから40分くらいで現地に到着。
早速店長様にお会いし、現状を聞く前に「漏電の場所って、もしかして〇〇じゃありませんか?」と聞いたところ、びっくりした様子。自分の勘は当たっているのかもしれません。
まずは分電盤の状態をチェック。漏電ブレーカーがトリップ(漏電を検知してブレーカーが落ちている状態)していたので、そのブレーカーの電気を使っている場所の表示を確認したところ、ビンゴ!!!
漏電が起きていたところは、やっぱり〇〇でした。
パチンコ店の漏電の原因は、ほとんどが〇〇!
さて、この〇〇とはどこのことだと思いますか?
・・・
・・・
・・・
正解は、〇〇とは「トイレ」のことです。
そして漏電の原因は、おしっこでした。
実は、パチンコ店の漏電となると、高い確率でおしっこによる漏電なんです。
しかも設備トラブルによるわけではなく、意図的にコンセントに向かっておしっこされた結果、漏電が起きているんです。こういうことが1店舗当たり2年に1回くらいは起こります。
今回は営業時間中であり、お客が一番多い時間帯の18時頃ということもあり、想像通りでした。
これが真夜中の漏電であれば、空調設備かな?とか、台風等の猛烈な雨が降った時には雨が原因の漏電かな?と想像をして、それに向けた準備をします。
危険行為! 絶対にやめてください!!
条件が揃うと、5V程度でも感電死する危険性があります。通電している物体にこのような行為をすると大ケガにつながります。
色々とうまくいかずにむしゃくしゃしているのはわかりますが、仮にこれが原因でご自身がケガしてしまったらもっとむなしくなると思います。
くれぐれも通電されている設備に向かっていたずらをするのはやめてください!