全産業の平均ボーナス額が昨冬より9%減少
日本経済団体連合会(経団連)が、2020年の大手企業の冬のボーナス(賞与・一時金)の平均妥結額を発表した。
全産業の平均ボーナスは86万5,621円。今年はコロナの影響もあり、昨冬に比べて9.02%(8万5,790円)減少した。
2020年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)/ 経団連
100万超えは建設業だけ!今年も圧倒的トップ
建設業の冬の平均ボーナスは144万4,042円と、今年も全産業の中でトップとなった。ちなみに、昨冬は156万690円だったので、7.47%(11万6,648円)減少した。
建設業に次いで冬のボーナスが高額だった業界は、「食品」が94万3,503円、「自動車」が94万1,566円。100万円を超えた業界は建設業のみで、他業種を大きく引き離す結果となった。
2020年は全産業でコロナが大きく影響
経団連が今年8月に発表した最終集計結果を見ると、建設業の夏の平均ボーナスは146万4,730円だった。夏冬合わせると、2020年の平均ボーナスは290万8,772円となる。
今年は、コロナの影響で、東京五輪・パラリンピックの開催延期、緊急事態宣言発令による外出自粛、海外への渡航自粛、その他イベントの中止、建設業界でも現場の中断・中止や工期の遅れなど、全産業で大打撃を受けた結果となった。
読者の皆様は、ボーナスだけでなく、この一年を振り返ってどうだっただろうか?
※このデータの調査対象は東証一部上場、従業員500人以上の大手企業。建設業の調査対象は夏と冬で各7社ずつなので、あくまで一部の結果となる。