施工管理って普通に楽しくない?
「施工管理はやめとけ」
実によく聞く言葉だ。なぜ施工管理は辞めておけとみんな言うのだろうか?経験者である私には全く理解できない、というのが正直なところだ。
私が思うに、施工管理は率直に楽しい。むしろ、多くの人が施工管理に対してネガティブなイメージを持ちすぎているように思う。
ネガティブなイメージを持っている人の多くは、「人間関係が最悪」「労働環境が悪すぎる」「建設業界はアナログすぎる」という理由を挙げる人が多いのではないだろうか。
確かにこのイメージはまだまだ業界で抜けないが、こういった意見を全て鵜呑みにして建設業界を判断してほしくない、というのが私の意見だ。
「人間関係が最悪」を論破!
これはどこの業界であってもあり得ることだ。施工管理だから人間関係が最悪というわけではない。
業界をやめた人間が、「自分と職人の人間関係が最悪だった」などと愚痴を漏らすことでネガティブなイメージが増えていくのだろうが、人間関係が上手くいくかどうかは、業界ではなく人によるところが大きい。
私の周りでは、毎日楽しそうに仕事をしている人間が山ほどいる。彼らにとって、この人間関係は問題ではないように思える。建設業界だから人間関係が悪いわけではないことを断言したい。
「労働環境が悪すぎる」を論破!
労働環境が悪いというイメージにも少し疑問が残る。なぜなら、他業界に比べ、労働環境の改善がされてきている業界だからだ。
ここ最近では、建設業界を中心とした働き方改革の改善、給料が上がりにくいこの日本という国で、公共工事の労務単価が上がったこと、これらの要因を考えれば、環境がどんどん改善されていっていると言える。
文句ばかり言っている人に限って、大した仕事をしていない場合が多いように思う。労働環境は確かにあまり良いほうではなかったかもしれないが、以前と比べて今は改善されつつある。
「建設業界はアナログすぎる」を論破!
これも、文句を言っている人間に限って、最新のシステムを利用してない、新しいものを取り入れようとしていない人が多いように思う。
実際に最新システムを使っていれば、建設業界はアナログとは程遠いことに気づくはずだ。アナログだと言うのならば、実際に3D管理している会社や、ICT化を進めている会社を見てきたほうが良い。
そのような環境に自分の身を置いていないのに、この業界は古いと言っているのは、ある意味「自分はアナログ人間です」と名乗っているようなものだ。
イメージだけで毛嫌いしてリアルを見ていない
建設業界は、自分の考え方を変えて働いてみると案外、他の業界よりも給与も高いほうだし、何より自分の業務の幅が広いので多様な能力が身に付くことに気付く。能力が身についていくことを日々実感できれば、仕事のやりがいにも繋がっていくだろう。
“ブラック企業”や”労働環境が悪い”といったネガティブなイメージだけに引っ張られて、この業界を毛嫌いしている若者は、勿体ないことをしているなと感じる。
建設業界は少しずつ変化してきている。施工管理という仕事は可能性に溢れており、若者にとっても、今後どんどん働きやすい業種・業界になるのではないかと私は予想している。