バックホウで作業中

施工管理の私が「建設現場で爆笑した話」

現場で働く人は実に個性豊かだ。一緒に現場で働いていると、爆笑することも多々ある。今回は、私が現場で爆笑した話をしていこう。

職人の喫煙を注意したら・・・ポイッ!

現場でタバコを吸う人はまだまだ多い。私たち現場監督は立場上、喫煙をしている人を見れば、やはり注意しなければならない。

ある日の土木現場で、バックホウに乗っている職人がIQOSを吸っていた。作業中に吸うのは、安全面においても、周りからの印象としても良くない。もちろん私はすぐに注意をした。

すると職人は、IQOSをポイッ!と、バックホウの外へ投げ捨てた。

・・・!?!??!?(笑)

普段は紙タバコも吸う方なのでポイ捨てが癖になっていたのか、その職人は持っていたIQOSを放り投げて、何事もなかったかのように作業を始めたのだ(笑)。

笑いをこらえながら、「IQOSの機械捨てましたけどいいんですか?」と聞くと、我に返ったのか「あぁ〜!!!」と叫んでバックホウから飛び降り、走って拾いに行っていた。

あまりにも衝撃的で、思わず大爆笑してしまった。「ポイ捨てはするな」という神様からのメッセージだったのかもしれない(笑)。

響き渡る「オーライオーライ」と鈍い音

その日の主な作業内容は、ダンプトラックでの搬出だった。交通誘導員が2名来たのだが、そのうちの1人は少し「大丈夫かな?」という雰囲気だった。

不安に思い、誘導をしている様子を見に行くと、その誘導員が大きな声でダンプを誘導していた。

「オーライ!オーライ!」

よく声が出ているなぁと感心していた次の瞬間、ゴンッ!何やら鈍い音が…。

すぐに走って見に行くと、電柱にダンプが接触していた。幸い、大事に至らず済んだのだが、ダンプ運転手は当然、カンッカンに怒っていた。

運転手に「どこがオーライやねんっ!!!」と怒鳴られている誘導員の姿を見て、『ごもっとも』と納得してしまい、ダメだと思いながらも1人でツボに入り、しばらく笑いが止まらなかった。

“言葉だけのオーライ”は結構やりがちな誘導員さんが多いので、これを反面教師にしてほしい。

緊急事態発生!「ポンプが水を吸いません」

その日は雨が降っていた。河川工事でバックホウが稼働していたのだが、作業員の1人が道路の清掃を任されていた。

リースしたタンクを敷地にセットし、ハイウォッシャーでタンク内の水を使用して清掃を行う流れである。発電機をかけて大きなエンジン音が鳴り始めた。

現場を視察していると、その作業員が話しかけてきた。

「すいません、監督さん。ポンプが水を吸いません」

リースしたばかりだけど故障か?と思っていると、ん??何かおかしいぞ?

え~!!発電機にコンセントがささってない~!!!(爆笑)

会社が違うにも関わらず、「何やってんすか(笑)」と思わずツッコんでしまった。コンセントをささないと、そりゃあ発電機は動きませんよ…(笑)。

誰も悪くない。そう、誰も悪くない。

竣工書類の作成を、入社2年目の部下にも手伝ってもらった時があった。いよいよ終盤にさしかかり、書類のファイリングを部下にお願いすることに。

私が「すまん。書類をファイリングしていってくれる?」とお願いをすると、元気よく「はいっ!!」と返事が返ってきた。

書類の作成もひと段落ついたので、ファイリングの状況を確認すると、一切書類がファイリングされていない。ん?

おかしいと思い部下に聞くと、「ファイリングはしていますよ?」と言い出した。よく見ると、クリアファイルに書類を挟んでいるではないか。

ファイリング=クリアファイルに挟むこと、と勘違いしてらしい(笑)。確かにファイリングだけど!と笑ってしまった。

――現場で働いていると、きつくて辛いこともたくさんあるが、このように笑える瞬間もたくさんある。

現場で働いている人間は、とにかくキャラが濃い!!

私が出会ったキャラの濃い人たちはまだまだ序の口で、もっともっとキャラの濃い面白い人たちはたくさんいるに違いない。皆さんもこれまで現場で爆笑してしまった出来事や、キャラが濃くて面白い人の話などがあれば、ぜひコメント欄にて教えてほしい。

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