使い物にならない?工事用道路の設計
建設コンサルタントで設計業務や検討業務などをやっていると、時々出会う項目がある。それは、「工事用道路」だ。
コンサルで設計できる工事用道路って、現場で使い物になるのかどうかわからないのだが、業務としてやる以上、中途半端なことはしたくないし、できることなら現場で使える計画にしたいと思っている。
しかし、なかなか現場で使える計画にならないのが実情だ。コンサルは、根拠として「道路土工要綱」や「土木工事仮設計画ガイドブック」、あるいは工事での事例を参考にして計画する。
工事用車両を想定し、例えば10tダンプの場合、「土木工事仮設計画ガイドブック」をもとに最急縦断勾配を15%とし、「道路土工要綱」から幅員を1車線として4.0m・・・という流れで、いろいろと諸元を決めていく。
どんな形状で、どこを通すのか問題
ここで問題となるのが、「どんな形状で、どこを通して」だ。
現場の状況に応じて工事用道路は変わっていくし、工事の邪魔にならないように、かつ効率よく車両の通行ができるようにしなくてはならず、また、現場でできるだけ簡単に造れるものでなくてはならない。
以前、ある検討業務で施工計画検討を行うことになり、工事用道路がポイントの1つとなった。どこを通すか、どの段階でどう造り変えるのか、なども検討する必要があった。
ステップ図を作りながら、工事用道路をあーでもないこーでもないと考えていくのだが、これがなかなかうまくいかない。
「これでイケる!」と思っていたものが、上司や先輩にチェックしてもらうと「ここ、この作業と輻輳するよ」とか「この段階になったらどうするの?」とか、まあいろいろと指摘をもらう(笑)。
それらを全てクリアし、「今度こそイケる!」となって発注者に相談に行くと、「これ、使えなくない!?」となることが多い・・・。そこでまた凹むのだが、「仕方ない。もう一度考え直しだ」と、この繰り返しだった。
施工管理者の皆さん、教えてください!
建設コンサルタントが作成した設計図書は使い物にならない、というのはところどころで聞く話である。施工計画もしかり、工事用道路なんてその最たる例かもしれない。
例えば、ある業務で設計した工事用道路が、いざ現場に行ってみると全然違う形になっていた、というのは時々目にすることだ。
と、ここで現場で働いておられる施工管理技術者の方々にお聞きしたい。
「現場では、工事用道路ってどうやって計画していますか?」
もちろん現場ごとで様々な条件があるし、全く同一条件の現場はないので、工事用道路もそれぞれだろう。現場が100あれば、工事用道路も100通りあると思う。
中でも大事なのは、「現場でできるだけシンプルに造れるか」だろう。いくら「これはいい計画だ!」と評価されても、現場で造れないのでは意味がない。
また、場合によっては、現場状況に応じて造り変えたり、撤去することもあり得る。本来は、そういったことまで頭に入れながら計画をしていなかなければならない。
しかし、建設コンサルタントはどうしても現場経験が少ないため、なかなかイメージができないのだ。それは仕方のないことだと思う。
だが、それは言い訳でしかなく、できるだけ現場が苦労しないように、工事がスムーズに進むように、ということを少しでも考えながらやらなければならないし、そうありたいと思っている。
でも、なかなかうまくいかないのだ・・・。なので、ぜひ「施工の神様」を通して、現場の技術者の皆さんにお聞きしたい!コメント欄にてご意見などいただければ幸いです。
なにが言いたいのかさっぱりわからない文章だな
任意仮設だから適当に作って下さいが一番いい。
国だと予算は結構計上してくれてて助かるが。
市町村とかの自治体だと全く計上してないこともあり
工事に入る前から揉める。
正直仮設を作り直すことは良くあります。施工計画は千差万別で下請けの確保状況だけでも手順が変わったりします。そのなかで作り直した方が早い場合や経済的な事も多々あります。設計段階で仮定した通りに行かないこともあるように思います。それよりも受注後に打合せを行い変更出来るような体制になればありがたいと思います。質問に答えれてないので申し訳ないです。
図面に(参考)とか(案)とか書かれた発注図あるよね。
あれでいいんじゃね。
コンサルがそこまで考える必要ある?
実際に使う受注者が使いやすいように考えるから、コンサルはいらんことせんでほしい。
それより、造るのにかかる費用をなんとかしてほしい。
コンサルは、いいよね。
金のこと気にしなくていいから
コンサルも費用のことは考えますよ。
むしろ何通りも計画してコスパから決定します。
もちろん設計費は採用している一通り分の人件費のみなんてことがざらです。。
じゃあなんで、施工者側から文句が出るような設計ばっかなんだよ。コスパというより最安値の構造を採用してるからだろ。そんなこったから、実施工ができなくて、文句がでるんだろ。それに「もちろん設計費は採用している一通り分の人件費のみなんてことがざらです。。」なんて言われたって、あんたらが安く受注してるせいだろ。あんたらの事情なんて知ったこっちゃねーよ。
発注者は施工が始まる前(設計の納品後)に仮設計画の資料を見る場合が多いと思う。
そして、図面に書いてある計画よりももっと○○したらどうですか?と、設計者にサービス業務をするように連絡してくる。
施工調整会議等ちゃんとした形式で検討の場を設けてくれれば問題ないが、本来の業務期間中に済ませておくべき質問を、後になって投げかけてくる。
そうした場合に、設計者としては「分かりません」「施工業者によります」とは答え辛い。
なぜなら、納品後とはいえ評価される立場に置かれているし、
“技術者としてあるべき姿”が求められているからだ。
そのため、どうした対応をすべきなのか、このブログでSOSを投げかけているとみた。
一番は、設計者もオフィスに籠らずに現場研修などをして施工のリアルを目の当たりにするのがいいと思う。
そうした経験がないと、いつまでも現場から恨まれる図面しか描けない。