「だから言っただろ!」は自己保身。他責じゃ部下はついてこない

黒魔法のような言葉

「だから言っただろ」という言葉について、想うところがあります。

この言葉は、上司が部下に対して使うことが多いと思いますが・・・上司の方々。この言葉の持つ影響を、しっかりと理解してほしいのです。

まず、上司が部下を叱る場面というのはよくありますよね。部下に指示を出す際に、「ここ気をつけろよ」とか、「こういうミスがあるからな」とアドバイスしたにもかかわらず、部下がミスをした場合、「だから言っただろ!」という言葉を吐くことがあります。

しかし、これはまるで「上司の役割は、伝えることまでだ」と言わんばかりの突き放し方をしているのはお判りでしょうか?この言葉は、部下にとって非常に辛いものです。

部下との関係性を、一気に壊してしまうことのできる黒魔法のような言葉だとすら感じてしまいます。

指示を出すのが上司の仕事であり、その指示に従って部下が動くのは当然のことです。しかし、上司の仕事は指示を出すだけでは終わりませんよね。上司の役割は、その仕事を完遂することです。

部下がどのように実行しているのか見届け、必要に応じてフォローアップをする責任があるのです。じゃないと、仕事を完遂させたことにはならないのですから。

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責任は全てリーダーにある

部下に任せた仕事がうまくいかない場合、その責任を部下に押し付けるのではなく、上司自身がどのようにサポートすべきかを考える必要があるのです。

「だから言っただろ」という言葉は、言い換えるならば「自分はきちんと教えたんだぞ」「お前が悪いんだぞ」と大声で伝えているのと同じ意味です。要するに上司が自己保身のために使う言葉のように感じられませんか?

仕事というのはチームで行うものです。チームにはリーダーがいて、そのリーダーの指示に基づいてメンバーは動きます。だからこそ、全ての責任はリーダーにあるのです。

例えば、部下がミスをしたからと言って、その責任を施主に対し「部下が悪いんです」なんて責任逃れはできませんよね。責任は全てリーダーにあるのです。

整理しますが、上司は部下に指示を出すだけでなく、その指示がうまくいくように見守り、サポートし、必要に応じてリカバリする責任があります。そういう意味で、この言葉は自己保身をしているようにしか見えず、部下からの信頼も失う言葉と言えます。

ただの「逃げ」

そして部下もまた、自分の責任を全うすることが重要です。「どうせ自分の責任じゃないし」ではなく、きちんと上司の指示を聞き、それを実行できなかったところに責任を感じなければいけないのです。そのミスをどうリカバリするかを考えることが求められます。

上司も部下もお互いに信頼し合い、支え合うことが大切です。チームで働く以上、お互いに責任を持ち、自分に与えられた仕事は全うすべく、自分の能力を100%発揮して全力で応えることが重要です。

これをお互いにやっていくとで、自然とチームが出来上がり、お互いに頼れる存在になるのです。本来、失敗したとしても、「みんなでカバーしていこうぜ」という考え方こそが、建設業界の良いところではないかと思います。

「だから言っただろ!」という言葉は、極力使わないようにしましょうね。そうではなく、ミスを成長の機会と捉え、どう改善していくかを一緒に考える姿勢が大切です。上司も部下もお互いに成長し続けることが、チームの成功につながるのです。

誰かのせいではなく、基本的には自分の仕事だということを理解しましょう。そして、「だから言っただろ」という言葉は、ただの逃げだということをしっかり知っておいてほしいなと思います。

※この記事は、『 【インスタで学べる】1日たった3分で学べる建設コラム 』の記事を再編集したものです。


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【プロフィール】
武田 祐樹(たけだ ひろき)

総合建設業に17年在職し、所長歴は11年、官民問わず数多くの実績を積む。その後2020年に起業・独立。
「建設業をワクワクする業界へ」をスローガンに、DX化の推進や若手育成、魅力発信を行う。
「建設業効率化施策の仕掛け人」として、ABEMA Primeに出演。

◇保有資格◇
一級建築士
1級建築施工管理技士
1級土木施工管理技士

株式会社RaisePLAN 代表取締役

【運営・活動】
【現場ラボ】:建設業の変革をサポート
【現場ラボコンサルタント】:新人・若手の研修、教育
【Edu建(エデュケン)】:建築施工管理のeラーニング
【講師活動】:DX化、部下育成、建設業に関するセミナー・講演

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