環境省からの発表があったように(過去記事参照)5月から熱中症警戒アラートの運用が始まっています。まだ5月が終わったばかりなのに…と思われる方も多いかもしれませんが、梅雨を開けるともう真夏!それほどまでに近年は、どんどん暑さが厳しく、長くなっています。
熱中症は「急に倒れる」ものと思われがちですが、実はその前に体からの小さなSOSが出ています。そのサインについて少しまとめてみました。他人事だとおもわず、自分自身も周りの人も熱中症になってないか。と、意識ができるように、ぜひ今一度、確認をしてみてください!
熱中症の症状と対策
「おかしいな」と思ったらすぐ休憩!
まずは自分自身で気づくことができる初期症状です。
・めまい・立ちくらみ(顔がほてる)
・筋肉の痛み・足がつる(いわゆる「こむら返り」)
・体がだるい・気持ち悪い(軽い吐き気)
・変な汗が止まらない、または全く汗が出ない
熱中症の初期段階では、まず自律神経や筋肉に影響が出始めます。具体的には、立ちくらみやめまい、一時的な失神といった「脳貧血」のような症状、あるいは足がつったり筋肉が痛んだりする症状が挙げられます。これらは体が「これ以上暑い場所にいると危ない」と発信している警告です。
この段階で涼しい場所へ移動し、水分と塩分を補給すれば、多くの場合自力で回復することができます。
爪を3秒押して白からピンクに戻るかチェックする「隠れ脱水チェック」もお手軽で有効です!試してみてくださいね。
すぐに病院へ!「自力で動けない」サイン
自分では判断が難しくなることもあるため、周りの声かけが重要です。
・激しい頭痛がする
・何度も吐いてしまう
・体がぐったりして、力が入らない
・集中力がなくなり、会話が少しおかしくなる
症状が進行すると、体温調節機能が追いつかなくなり、全身に症状が現れます。
激しい頭痛、吐き気、体がぐったりして力が入らない。といった倦怠感が特徴です。特に「自分でペットボトルのキャップが開けられない」「まっすぐ歩けない」といった状態は、すでに脳や内臓に負荷がかかっているサインです。
この場合は、迷わず医療機関を受診するか、付き添いの人が判断して病院へ連れて行ってください。
迷わず救急車を!命の危険
この状態は一刻を争います。
・意識がない(呼びかけに答えない、反応が鈍い)
・体が熱い(触ると驚くほど熱い)
・けいれんを起こしている
意識障害やけいれんが見られる場合は、ためらわずに救急車を要請してください。
呼びかけに対して返答がおかしい、あるいは意識がないといった状態は、脳が高温にさらされている非常に危険なステージです。また、体に触れたときに「熱い」と感じるほどの高体温も重症の目安です。
救急車を待つ間は、太い血管が通っている脇の下、首の付け根、太ももの付け根などを冷やし、一秒でも早く体温を下げる応急処置が不可欠です。
周りの人がチェックしてあげたいポイント
「自分は大丈夫」と思っている人ほど危険です。周りにこんな人がいたら、積極的に声をかけてあげてくださいね。
・呼びかけても、生返事しか返ってこない
・顔色が明らかに悪い(青白い、または真っ赤)
・飴の袋や、水筒を自分で開けられていない
大丈夫。という返事か帰ってきても、様子がおかしいことをしっかり本人にお伝えして、休むように促してあげたいですね。
夏を乗り切るおすすめグッズ
今ではホームセンターやスーパーでも手軽に手に入るような暑さ対策グッズもたくさん出ていますので、現場でも使いやすそうなものをピックアップしてみました。
・塩分接種のできる飴やタブレット:汗で失われた塩分を補います
・ペットボトルクーラーや、水筒に入れた飲み物:冷たい飲み物で身体の中を冷やしましょう
・クールネック・冷却タオル:水に濡らしてから振ると冷たくなるアイテムも使いやすいです
・瞬間冷却パック:凍らして再利用できるものもあり。休憩時間にアイシングしてみてはいかがでしょうか
・クールファンベスト:現場仕事に欠かせない!体に風を送り込んでくれます
そのほか、こんなおすすめグッズがある!というかたは
ぜひ、コメント欄で教えてください!
予防の鍵:周囲との「声かけ」がリスクを減らす
熱中症は本人が気づかないうちに進行するため、周囲による見守りが最も効果的な予防策となります。
特に、工期に追われながら作業をしているときなどは、気づいたときには重症化しているケースが少なくありません。「顔が赤いよ」「少し休もうか」といった日常的な声かけが、最悪の事態を防ぐ一番のブレーキになります。
自分自身だけでなく、周りの人の顔色や仕草にも意識を向けることが、地域や職場全体のリスク管理につながります。熱中症0をみんなで目指して、今年の夏も頑張って乗り切りましょう!
参考:厚生労働省HP

