24歳女性現場監督を悩ませる「建設会社の古臭い風習」
私は24歳の女性現場監督です。最近は「けんせつ小町」と呼ばれて、チヤホヤされています。
そんな私が勤めている建設会社では毎年、社員旅行があります。
あまり大きな会社ではないので、社長や役員も含め社員全員でいくつかのグループを作り、国内旅行をするのですが、その社員旅行では、けんせつ小町(女性建設技術者)として、いや、女性として色々と気を遣うことがたくさんあります。
女性現場監督は社員旅行で接待役に…
私の建設会社は、男性社員がほとんどなので、旅行や宴会に行くと、女性社員(特に若手)は必ず男性社員を接待し、ほとんどの段取りを任されます。今時そんなところで「男尊女卑?」とも思ってしまいますが、小さな建設会社では、まだまだ古臭い風習が残っています。
社長は役員を接待し、お金の管理をして旅行の段取りをします。「社員旅行は、社員同士のコミュニケーションを図り……」などと、それらしいことを説明していらっしゃいますが、私は宴会の段取りをした記憶しかありません。小さな建設会社とは、どこもそのようなものなのでしょうか。
プライバシーのかけらもない社員旅行
一昔前の建設業界では、何か一つの現場や大きなプロジェクトが終わると、そのメンバーで打ち上げを兼ねて旅行することが多かったそうです。
私の会社では、まだその習慣が結構残っているらしく、私も何回か打ち上げ旅行に参加しました。
どのメンバーで旅行に行っても、大抵の場合、女性は私ひとりです。なので、私は当然、女性専用の一部屋を使って宿泊できると思っていましたが、デリカシーのない男性メンバーは、大きな部屋を取ってみんなで雑魚寝をするぞ、と言い出します。うかつに社員旅行に参加するのは考えものです。
最近、とくに私を一番悩ませているのは、この建設業界(私の会社だけなのでしょうか?)の男どものデリカシーの無さです。いくら現場で私が女であることを忘れられかけているとしても、です。
現場で一緒に作業をして、一緒に暑い夏を超え、一緒に寒い冬を耐えたら、変な仲間意識を持たれるのに、非常に困っています。
サバイバルゲームに強制参加させられた女性現場監督
しかし、旅行で男性社員と一緒に行動するとなると、仕事の時とは別のところで、逆に男性社員に気を遣わせてしまうこともあります。
旅先でまわる場所や、買い物をする場所は、やはり男性と女性では違うことも少なくなくありません。私はお構いなく自分の行きたいところをプランに盛り込みますし、大抵の場合、どこへ旅行しても楽しめます。
しかし、男性社員がこぞってやりたいと言ったサバイバルゲーム(しかもかなり本格的)を強制的にやらされた時はさすがにこたえました。
いつまでこのような社員旅行が続くのか。デリカシーのない社員旅行がなくなるのと、私が他社に転職するのと、どっちが先か、我慢くらべです。
男女一緒に雑魚寝は普通に嫌でしょ…学生時代ならまだしも会社の行事でそれは有り得ない。もしや建設業界ではそれが常識なんですか⁈