現場での自分の役割

もったいない!

今の現場での契約期間は残りわずかだが、もったいない!もったいない!とため息が止まらない!

今いる元請けのゼネコンには中間層が少なく、トップ2人の下には中間の指示役が1人いて、あとはいきなり経験2~3年の若手になる。

その若手の連中は、物事の正誤よりも上から言われたことを無条件に実行するだけで、言われたことをそのまま作業員に指示を伝えているだけで物事の本質など何も考えていない。

後のことまで気が回らず行き当たりばったりで、その場しのぎの判断を繰り返している。たまに来る本社の人間の言うことには無条件でYES!と返事し、無理な要求に対して現場の事情を説明することなども全くなく、ましてや異論を唱えるようなこともない。

彼らがそのように育っている現状を見て、もったいない!もったいない!とつくづく感じる。もっと正しい指導を受けていれば、彼ら自身が考え行動できるようになるのに!と思わずにいられない。

本部から来る人間は週に一度来て、その都度一般的な理想的な見解を述べ、現場の特殊事情などの説明もないので気づかず、発言がそのまま指示事項となってしまう。

言うほうも言われるほうも同じゼネコンの社員同士だから、決定的な指摘などはしない。指摘するのはその時点で直ることばっかりで、表面をさっと撫でた程度の形ばっかりの指示指摘になっている。

今更これを指摘して直せと言ったら大事になるな!と思われるようなことを避けるのは、どこのゼネコンでも同じで、枝葉の部分で細かいことを言ってお茶を濁すのも同じだ。

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それでいいのか

私が一番どうなるんだろう?と感じてるのは、現場に来るのは安全担当の人間と意匠の人間で、今の段階で一番重要な構造担当の人間が全く姿を見せないことだ。

構造に関して私が首を捻っているのは、主に鉄筋と主要構造部以外の鉄骨だ。

床は各階デッキプレートで、数種類のデッキプレートを使い分けているのだが、問題はそのスラブの中の現場で組み立てられる鉄筋配筋だ。どう考えてもスラブ内の途中で鉄筋を継ぐ際の継手長や開口部や角部の補強筋が所々足りない。

数名の若手施工管理者が床の鉄筋配筋のところで写真を撮ってるのを見たが、彼らが問題にしてるのは単純な鉄筋ピッチだけで、鉄筋がどう継がれているかなど全く気に留めていない様子だし、事務所の中でもそんな話題を聞いたことがない。ましてや、主筋方向がどちらかなどは全く理解していないようだ。

鉄筋に関しては、地中梁の主筋のエンクロース溶接と圧接溶接の現場での混合状態から始まって、D13の柱フープの継手を圧接にしたのはいいが、圧接部の配置など全く配慮がないところなど全然気を使ってないなぁ!と思われるところが多く、目に余る。

恐らく全て鉄筋屋任せで、鉄筋作業をする作業員も正確に寸法を押さえるより、長めならいいんだろう!くらいの意識しかなく、それも単に鉄筋を切断する手間を省いているに過ぎない。その証拠に、仮に継手長が短くなっても誰も何とも言わないし、まぁいいか程度にしか考えていないようだ。

そんなところがいくつもあり、構造担当の人が来たらどうなるんだろう?と思っていたわけだが、どうやらこの調子だと打設前の鉄筋検査など構造担当の人間は一切姿を見せず、これまで同様に内部の形式上の検査だけで終わるのだろう。

私の役割

とはいえ、私にも役割というものがある。私に割り当てられた仕事は、今の時点でできるところはもうすぐ終わる。

この現場に来た時点でまだ図面が完成していなかったので、しばらくは図面の面倒を見てくれ!と言われ、2か月前まで机に座って施工図面の仕事をしていた。それが2か月前に急遽現場での安全担当+掲示板や安全表記の掲示を任され、現場の業務に移った。

安全担当になり現場に出るようになり、私自身は机に座ってるよりはるかに気分良く仕事ができるようになったが、実際の現場の施工に関しての口出しをする立場でもなく、ただ横目で見ながらたまに施工管理の若手と話す機会がある程度で、本質的な話まではできていない。

安全担当としてやるべきことや、安全表記や掲示物もやりだしたらキリがない。どうせやるなら!と念には念を入れて、足場の狭い通路に飛び出ているクランプやバルコニーの支持のための鉄骨腕木の養生や注意喚起表記など、9階建て相当の建物を毎日昇り降りする作業は楽ではなかったが、徐々に目に見えて身体が慣れてくるのを実感し、最後の2か月間はこの現場に来てから一番充実した時間だった。

もっと若手に色々な話をする機会があれば、もう少し色々な話ができたのだが、正直言ってそんな時間も取れなかったのが残念だ。組織で動いてるわけだから、まずは自分に与えられた役割をこなすことが第一で、まずはそれを実践することが最優先課題だった。

次の現場もすでに決まっているが、どんな役割が待っているのか、全体的に見て欲しい!と言われてるが、具体的には現場に行ってみないと分からない。当然そのゼネコンが独自に持ってる常識や考え方もあるだろうし、自分の考え方との差も理解しておかなければならない。

その理解があって初めて色々なことが言えるようになる!次の現場でも自分の役割をこなしつつ、焦らず、正しい仕事をしていきたい!

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