山田優似の美人建築士、巨乳のM先輩、建設会社で働く女性たちの「セクハラ対処術」

山田優似の美人建築士、巨乳のM先輩、建設会社で働く女性たちの「セクハラ対処術」

山田優似の美人建築士、巨乳のM先輩、建設会社で働く女性たちの「セクハラ対処術」

建設会社で働く女性は「セクハラ対処方法」を学ぶべき

最近、建設業界で活躍する女性を見かけることが多くなりましたが、建設業はまだまだ圧倒的に男性の多い社会です。まだ建設業界は男社会ですが、女性である私は、特に働きにくさを感じることはありません。むしろ大切に扱われることが多いので、居心地の良ささえ感じています。

しかし、比較的セクハラ行為のターゲットにされることが多いのも事実です。私が若かりし頃は「1日1セクハラ」は当たり前。建設業界で女性が生きていく上で厄介なのが、このセクハラに対する対応方法なのです。腹立たしいことにセクハラへの対応で、女性の器を図る先輩もいました。こんなことにいちいち目くじらを立てていては仕事も進みませんが、うざったいのは確かですよね。

今回は、そんなセクハラを鮮やかに対処する術を、長年建設業界で活躍している女子社員の立ち振る舞いから紹介します。「これぞ職人芸!」と心の中で叫びたくなるようなセクハラ対処術を、けんせつ小町さん、じゅうたく小町さんには、ぜひご参考いただくと共に、男性陣にはくれぐれもセクハラを自粛していただきたいと思います。

残念ながら、建設会社で働く女性にとっては、セクハラ対処方法も身につけておきたい技術の一つなのです。


山田優似の美人一級建築士「どうしたんですか?」

給湯室というのは会社の中でも閉ざされた空間で、周囲から死角になっていることがほとんどです。そんな給湯室に女子社員がひとりでいると、白昼堂々エロい気を興す輩もいます。

新入社員の頃、小腹が空いた私は給湯室でおやつを食べようとしていました。すると、設計部の先輩が給湯室でハンカチをすすいでいるのを発見しました。

先輩は当時入社8年目。おしゃれで優しく、インテリアコーディネーターと一級建築士の資格を持つ細身で山田優似のすてきな女性です。

「やったー!先輩とおしゃべりできるかも!」

憧れの先輩の姿を確認した私が早足で給湯室へ向かっていると、一人の現場代理人が横からサッと登場し、先に給湯室へ入っていきました。

現場代理人は50代の男性。体格が良く、明るく豪快な性格です。そのオッサン現場代理人は給湯室に入るなり、シンクに向かい少し突き出た先輩の小さいお尻を、浅黒くゴツゴツした手のひらでペロンと触りました。ニヤニヤとスケベな表情を浮かべながら、確実にお尻を撫でたのです。新入社員で純粋だった私は、その光景を見て足を止め、唖然としてしまいました。生まれて初めてみる「痴漢行為」だったからです。

そして、何もすることができず、先輩が繰り出す次の一手をハラハラして待ってしまいました。すると、山田優似の先輩はゆっくりと蛇口を締め、ハンカチを絞り、振り返り、冷静にこう言い放ちました。

「どうしたんですか?」

現場代理人が照れながら

「おう、目の前に良いお尻があったからさあ」

と言うと、憧れの先輩は、

「そうですか」

とニヒルに微笑み、給湯室を後にしました。

もしも「きゃっ!」と可愛い声を上げたら喜ばれてしまうかもしれないし、「何するんですか!」と怒っても相手の思う壷かもしれない。警察に突き出したいところですが、同じ職場の仲間ですから恩も義理もありますし、逮捕されてしまったら仕事も回らなくなります。

そんなこんなで、社内セクハラの対処はとても難しいものです。そんな中、お尻を触られるという屈辱的な行為に対して、先輩は自分の品位を下げずに、冷静に対処したのでした。そして、若い私はその場に佇みながら、お尻を触られた時の鮮やかなセクハラ対処方法を学んだのです。


巨乳の女性M先輩が繰り出した「セクハラ返し!」

子育てをしながら働くM先輩は、出産後半年の育児休暇の後職場に復帰しました。まだ授乳中のため、産休前に比べてとても巨乳になっていて、男女問わず皆の目線はそのバストに釘付けでした。もはやこの時点でセクハラですね。

ある時、営業部の40代の小太りな男性社員Kさんが、ニヤつきながら忙しそうに仕事をするM先輩にこう言いました。

「いや~、すごいおっぱいだね。やっぱ母乳あげるとそうなるの?うちのカミさんはミルクだったから、そこまで大きくならなかったよ~」

「うわ~きもい。これはきもいぞ」と私が不快に思っていると、M先輩はすかさずこう言い返しました。

「え~?!Kさんのおっぱいには負けますよ!」

出産によって変化した体型は、デリケートな問題なので気軽に触れてはいけませんよね。きっとMさんは相当な怒りを感じたことでしょう。そんな場面で、小太りなKさんに対する嫌味を挟みつつ、明るく切り返したMさんの強さに胸が打たれました。少しナルシストなKさんは「え~そうかな・・・」と少し落ち込んで去っていきました。


現場代理人に温泉に誘われた女子社員「それは問題ですね」

既婚者の男性現場代理人Eさんは40代の働き盛りで、とても気さくな性格です。彼は経理部の女子社員Sさんのことをとても気に入っていて、暇さえあればおしゃべりをするのが日課。女子社員のSさんは30代で経理部配属10年目。ふんわりとした雰囲気で優しい人気者です。

Eさんが担当した現場の利益が目標よりも上がった際、Sさんとの会話が聞こえてきました。

「Sさんさあ、この儲けでさ~、2人で温泉でも行こうよ~」

冗談でしょうけど、ギリギリセクハラの域ですね。Sさんがどう応えるか、周囲が固唾を呑んで聞き耳を立てておりました。

「それは問題ですね」

Sさんは愛想良く、きっぱり切り捨てました。

「はっはっは!!確かに大問題だわ!」

フられた現場代理人Eさんは大笑い。相手の気分を害さずに、可愛らしくセクハラをかわしたSさんに、私は心の中で拍手を送りました。

最善のセクハラ対処方法は「自分で考えさせること」

これはあくまで私の主観ですが、建設業界に横行するセクハラは決してねちっこいものでは無く、おじさんたちの「コミュニケーションツール」として使われていることが多いように思います。女性に対するセクハラに限らず、建設業界には男性から男性に対してや、女性から男性に対して、若しくは女性から女性へのセクハラも多いように思えます。それだけみんな、仲間内に思ったことが言いやすい環境なのかもしれません。

挨拶のようにセクハラしてくる人もいますし、咎めていたらきりがありませんし、仕事にもなりません。この世界からセクハラが無くなることがもちろん一番良いのですが、そんな日が来るのはずいぶん遠いように思えます。反応を面白がってセクハラを乱用する輩もいますので、横行するセクハラには傷つかず、過敏に反応せず、無駄に絡まないことが大切です。

その上で、もしも余裕があれば、「あなたは今とても迷惑なことをしたのですよ」ということがわかるような返しができるといいですね。それによって、セクハラの加害者が「セクハラをしてしまった自分」を見つめ、反省し、二度とセクハラ行為をしなくなることに繋がると思うのです。いや、そうなってくれることを私は願って止みません。

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2級建築士(女性)。某建設会社の設計部で、主に戸建て住宅の新築やリフォームの設計・積算を担当。今は子育てに追われ、在宅勤務中。再び前線に復帰することを夢見ながら、建築業界に必死でしがみつく日々。
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