【NEK若手エンジニアシリーズ#2】自分なりの答えを見つけるのが設計のやりがい

石橋 榮稔さん(日本エンジニアリング株式会社港湾技術室主事)

【NEK若手エンジニアシリーズ#2】自分なりの答えを見つけるのが設計のやりがい

NEK若手エンジニアシリーズ第2弾【入社3年目 石橋さん】

NEK若手エンジニア第2回目は、港湾構造物の設計を担当する入社3年目の石橋榮稔さん。

インターンでNEKの会社の雰囲気の良さに触れ、そのまま入社。入社時の希望通り、港湾構造物の設計に携わっている。

ワークライフバランスを大事にする石橋さんにとって、NEKでの仕事はどう映っているのか?今後のスキルアップなどを含め、話を聞いてきた。

会社の雰囲気に惹かれ、NEKに入社

――もともと土木の設計をやりたかったのですか?

石橋さん 中学校のころは生物をやりたくて理系の高校に入ったのですが、高校に入ってから建築に興味が移って、高校と大学では建築をやっていました。東日本大震災を見て、津波に興味を持ったので、構造設計の勉強にまた方向転換しました(笑)。

その後大学院まで研究して、NEKに入りました。大学では、津波による港湾の防災を研究していました。津波のシミュレーションをして、ハザードマップをつくっていました。どちらかと言えば、ソフトよりでしたね。

――就活はどんな感じでしたか?

石橋さん 港湾関係の構造物を設計してみたいという思いがあったので、コンサル志望でした。NEKに就職した理由は、学部生のころにインターンでNEKのお世話になって、実際に港湾構造内の設計の仕事に関わらせてもらいました。会社の雰囲気も良かったので、NEKを選びました。


海に沈むので、できあがった構造物が見れない(苦笑)

――入社してからどのような仕事を?

石橋さん 私は今年で3年目ですが、港湾構造物の設計をしています。主に桟橋や防波堤、防潮堤の設計をしてきました。港湾の古い構造物の調査を担当したこともあります。実際に設計をしてみると、けっこう大変だなあと感じているところです(笑)。

港湾には迫力のある大きな構造物が多いので、自分が設計した構造物ができあがれば、かなりやりがいを感じるだろうなと思っています。ただ、できあがったとしても、ほとんどが海に沈んでしまうので、自分の目で見る機会が少ないのは、少し残念なところです(苦笑)。

――最初に設計した構造物は?

石橋さん メタルのトラス構造のジャケット式桟橋です。既存の桟橋に対して設計条件変更による照査を行いました。

――これまでの仕事を振り返ってどうですか。

石橋さん 設計には、条件や留意点がたくさんあるので、業務の進め方が難しく、スムーズに進められないことにもどかしさを感じることがあります。しかしながら、難しい設計業務には、新しい発見があり、この仕事の魅力の一つだと感じています。今後は、ケーソンについてもっと知識と経験を積みたいと思っています。

――設計の仕事の魅力は?

石橋さん 設計には、答えは一つしかないという印象を持っていましたが、当然一定の制約はありますが、実際の設計には様々な答えがあることを知りました。自分なりの答え、正解を見つけることが設計のやりがいだと考えています。

――今取りたいと思っている資格とかありますか?

石橋さん コンクリート技士と技術士は取りたいですね。今勉強中です。

――将来的にやりたい仕事は?

石橋さん 商品開発の業務に興味があります。

――失敗したことは?

石橋さん 桟橋の下部工を設計するに際し、設計基準や事例集を参考に設計を進めていたのですが、上部工の重量が想定より重くなってしまい手戻りが発生してしまいました。ただ基準通りに進めるのではなく、設計ステップごとに確認することが大切だということを学びました。


プライベートの時間も大切にしたい

――残業とかはありましたか?

石橋さん あまり残業をしたことはないですね。他のコンサルと比べると、残業は少ないと思います。まれに遅くなることはありますが、頻度はそれほど多くはありません。

――残業とか休日出勤は少ないほうが良いですか?

石橋さん そうですね。やはり自分のプライベートの時間は大切にしたいと思っています。息抜きも必要ですので、できれば休日出勤はしたくないです。

――休みは何をして過ごしていますか?

石橋さん 仕事とは関係ないのですが、自然環境の勉強をしています(笑)。部屋の掃除とかあとは好きなように過ごしています。たまに大学の同期たちと会って、話をすることもあります。

――お互いの仕事の話はするのですか?

石橋さん します。どんな構造を設計しているかとか、仕事のグチとか(笑)。

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