海に沈むので、できあがった構造物が見れない(苦笑)
――入社してからどのような仕事を?
石橋さん 私は今年で3年目ですが、港湾構造物の設計をしています。主に桟橋や防波堤、防潮堤の設計をしてきました。港湾の古い構造物の調査を担当したこともあります。実際に設計をしてみると、けっこう大変だなあと感じているところです(笑)。
港湾には迫力のある大きな構造物が多いので、自分が設計した構造物ができあがれば、かなりやりがいを感じるだろうなと思っています。ただ、できあがったとしても、ほとんどが海に沈んでしまうので、自分の目で見る機会が少ないのは、少し残念なところです(苦笑)。
――最初に設計した構造物は?
石橋さん メタルのトラス構造のジャケット式桟橋です。既存の桟橋に対して設計条件変更による照査を行いました。
――これまでの仕事を振り返ってどうですか。
石橋さん 設計には、条件や留意点がたくさんあるので、業務の進め方が難しく、スムーズに進められないことにもどかしさを感じることがあります。しかしながら、難しい設計業務には、新しい発見があり、この仕事の魅力の一つだと感じています。今後は、ケーソンについてもっと知識と経験を積みたいと思っています。
――設計の仕事の魅力は?
石橋さん 設計には、答えは一つしかないという印象を持っていましたが、当然一定の制約はありますが、実際の設計には様々な答えがあることを知りました。自分なりの答え、正解を見つけることが設計のやりがいだと考えています。
――今取りたいと思っている資格とかありますか?
石橋さん コンクリート技士と技術士は取りたいですね。今勉強中です。
――将来的にやりたい仕事は?
石橋さん 商品開発の業務に興味があります。
――失敗したことは?
石橋さん 桟橋の下部工を設計するに際し、設計基準や事例集を参考に設計を進めていたのですが、上部工の重量が想定より重くなってしまい手戻りが発生してしまいました。ただ基準通りに進めるのではなく、設計ステップごとに確認することが大切だということを学びました。