芯出し

法枠は見た目が9割

どのように芯出ししていますか?

法枠工での芯出し(糸だし)はどのように出していますか?

通常のやり方では、基本的にはまず縦を出します。縦は垂直に糸を張ります。この縦糸の基準は、出来れば主測線に合わせる事がオススメです。

主測線とは検討断面のことで、その断面で設計を行っている断面のことです。だいたい図面の標準横断がそれに当たります。たまに2箇所、3箇所ある場合があるので気を付けて欲しいところです。

断面がたくさんあった場合は、断面の大きいところで問題無いです。

※断面の大きいところ=法長の長いところ

基本的には、主測線をトラ(光波測距儀)で上の点(法肩)と下の点(法尻)を出して1度糸を出してみます。

それを真正面から見てみて下さい。それが真っ直ぐに見えるかどうかが大事です。トラで取っても、山によっては真っ直ぐ見えない場合がありますから。

この芯出しで大事なことは、真っ直ぐ見えるかどうか!?

見えるかどうか!

最終判断基準は見た目です!

大事なのはまっすぐ見えるかどうかだけ

主測線(縦)を出したら、それを設計ピッチで展開していって下さい。

この真ん中の赤が主測線だと思って下さい。

主測線を真ん中に持ってきても、法枠端部に持ってきてもOKです。何か構造的に変わることはありません。

↑の絵を見て違和感ありますか?

1度頭を右に振った部分があったり、微妙にピッチが違う所があります。この違和感を感じている時点では、この法枠は上手く設置出来ない可能性があります。

法面は常に起伏があるので、こういったことが多々起きます。そんな時も、糸(縦梁)の正面に立って真っ直ぐ見えるかどうかを確認して下さい。

「それだけを気にしてたらピッチがおかしくなるだろ!」って思われるでしょうけど、そんな部分はほんの一部分です。

良いんです。結局、法枠の検査時に言われるのは見た目だけ! 見た目が良ければ(縦横がしっかり揃って見えれば)、ほぼ言われることはありません。

ちなみに私が今まで受けてきた検査で、法枠のピッチで指摘されたことありません(許容差とかあるので絶対大丈夫)。2mピッチが3mピッチとかだとダメですけどね(笑)。

少し離れて見て、イイ感じに法枠が並んでる!って思えるのであればまず大丈夫です。

法枠は見た目が大事!

横枠のコツもあるのですが、それはまた次回に。

※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。

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大手法面専門建設会社に就職後、32歳で独立。あまりの暇さに「新エンタの法面管理塾」というブログを開設し、法面のノウハウを公開しています。
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