どのように芯出ししていますか?
法枠工での芯出し(糸だし)はどのように出していますか?
通常のやり方では、基本的にはまず縦を出します。縦は垂直に糸を張ります。この縦糸の基準は、出来れば主測線に合わせる事がオススメです。
主測線とは検討断面のことで、その断面で設計を行っている断面のことです。だいたい図面の標準横断がそれに当たります。たまに2箇所、3箇所ある場合があるので気を付けて欲しいところです。
断面がたくさんあった場合は、断面の大きいところで問題無いです。
※断面の大きいところ=法長の長いところ
基本的には、主測線をトラ(光波測距儀)で上の点(法肩)と下の点(法尻)を出して1度糸を出してみます。
それを真正面から見てみて下さい。それが真っ直ぐに見えるかどうかが大事です。トラで取っても、山によっては真っ直ぐ見えない場合がありますから。
この芯出しで大事なことは、真っ直ぐ見えるかどうか!?
見えるかどうか!
最終判断基準は見た目です!
大事なのはまっすぐ見えるかどうかだけ
主測線(縦)を出したら、それを設計ピッチで展開していって下さい。
この真ん中の赤が主測線だと思って下さい。
主測線を真ん中に持ってきても、法枠端部に持ってきてもOKです。何か構造的に変わることはありません。
↑の絵を見て違和感ありますか?
1度頭を右に振った部分があったり、微妙にピッチが違う所があります。この違和感を感じている時点では、この法枠は上手く設置出来ない可能性があります。
法面は常に起伏があるので、こういったことが多々起きます。そんな時も、糸(縦梁)の正面に立って真っ直ぐ見えるかどうかを確認して下さい。
「それだけを気にしてたらピッチがおかしくなるだろ!」って思われるでしょうけど、そんな部分はほんの一部分です。
良いんです。結局、法枠の検査時に言われるのは見た目だけ! 見た目が良ければ(縦横がしっかり揃って見えれば)、ほぼ言われることはありません。
ちなみに私が今まで受けてきた検査で、法枠のピッチで指摘されたことありません(許容差とかあるので絶対大丈夫)。2mピッチが3mピッチとかだとダメですけどね(笑)。
少し離れて見て、イイ感じに法枠が並んでる!って思えるのであればまず大丈夫です。
法枠は見た目が大事!
横枠のコツもあるのですが、それはまた次回に。
※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。