【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#1】「JFEエンジには、いろいろなチャンスがある」

戸部 真世さん(JFEエンジニアリング株式会社社会インフラ本部橋梁事業部建設部第二工事室)

【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#1】「JFEエンジには、いろいろなチャンスがある」

JFEエンジ・ドボジョシリーズ第1弾【戸部さん】

JFEエンジニアリング株式会社(本社・東京都千代田区、以下JFEエンジ)では近年、ドボジョの採用に力を入れている。同社の土木系の仕事というと、メタルの橋梁のイメージが強いが、プラント系、パイプライン系などの分野があり、それぞれの仕事に従事するドボジョがいる。

ひょんなことから、各セクションに所属するドボジョに取材する機会を得た。JFEエンジニアリングドボジョシリーズとして、彼女たちのキャリア、仕事のやりがいなどに関するインタビュー記事をまとめた。第一弾は、やはりJFEエンジニアリングらしく、鋼橋系のドボジョ、戸部真世さんだ。

明石海峡大橋がきっかけで、土木の世界へ

――土木の世界に興味を持ったきっかけは?

戸部さん 私は出身が兵庫県なのですが、小さいころから明石海峡大橋が身近な存在としてありました。物理が好きで、高校で理系クラスに進んだのですが、明石海峡大橋のような大きな構造物をつくりたいということで、土木に興味を持ちました。

――大学で土木を学んだのですか。

戸部さん そうですね。橋梁に関する研究をしたかったので、鋼構造研究室を選びました。

――男性ばかりの環境は慣れっこですか?

戸部さん 中高大と周りに男性が多い環境で過ごしてきたので、まったく抵抗はありません。逆に女性の多いコミュニティでの経験が少ないです。女性が大半のコミュニティで仕事をされている人の話を聞くと、それはそれで大変そうだなと(笑)。

橋の仕事をやりたくて、JFEエンジに入社

――就活はどんな感じでしたか。

戸部さん 単純に早く働きたかったので、大学院には行かず、学部卒で就職する考えでした。研究室の先輩で、私が就職する1年前にJFEエンジに入社された先輩女性にいろいろ話を聞いているうちに、「JFEエンジなら、私がやりたい橋の仕事ができる」と考えるようになりました。ゼネコンだと、橋以外の仕事もあって、橋の仕事ができるかどうかわからない部分がありました。それでJFEエンジを選びました。


コンクリート工事は馴染みがなくて、大変だった

――JFEエンジに入社してから、どうですか。

戸部さん 入社して4年目になりますが、4箇所の現場を経験してきました。最初に配属されたのは、横浜の新交通システムの延伸と新駅建設の現場でした。私が赴任したときには、桁の架設は終わっていて、床版工事がメインでした。5ヶ月ほどいました。その次が、岐阜県の高速道路新設工事の現場に竣工するまでの1年ほどいきました。その後、一旦本社に戻ってから、愛知県の高速道路新設工事の現場代理人として、半年ほどいました。昨年11月から静岡県の高速道路の橋梁工事になります。一担当者として現場に出ています。

――最初の現場はどうでした?

戸部さん 最初の現場は、コンクリート工事がメイン、あまり馴染みのない業務で、品質管理など覚えることが多く、大変でした。ただ、終盤では、1人で現場に出て管理する機会が増えたので、かなり勉強になりました。

――長期出張は苦になりませんか。

戸部さん JFEエンジに入社した時点で、全国の現場に配属されることはわかっていたので、最初から長期出張を受け入れていました。ただ、今後ライフイベントが発生した場合には、会社にはその点を考慮してもらえたらとは思っています。

「施工管理するのに、その場にいないとはどういうことだ!」

――泣いちゃったことは?

戸部さん 涙を流したことはありませんが、落ち込んだことはありました。最初の現場でコンクリートの打設を管理したのですが、一時的に現場を離れてしまったことで監理技術者の先輩に「施工管理するのに、その場にいないとはどういうことだ!」と怒られました。

――現場仕事は大変ではないですか。

戸部さん 暑さ寒さはあまり気になりませんが、今の現場は、高所での作業が多いので、自分はもちろん、協力会社さんなどの安全管理には気を使います。

――後輩も増えていると思いますが、人に教えることもあるのですか。

戸部さん 同じ現場に後輩がいたことは何度かありました。2年目の後半ぐらいから、後輩の見本になるような仕事をしないといけないなという意識を持つようになりました。後輩にしてみれば、あまり年が離れていない社員のほうが話も聞きやすいので、相手が聞きやすい雰囲気をつくろうと努力していました。

現場全体を見渡して物事を考えられるようになりたい

――印象に残る仕事は?

戸部さん 愛知県の現場では、初めて現場代理人として発注者との打ち合わせなどを担当したのですが、最初は、書類をどういうふうにつくれば良いのかわかりませんでした。監理技術者の方にいろいろ教えていただきながら、仕事を覚えていきました。そのおかげで、最終的には私一人で発注者のところに出向いて、説明などをしたりできるようになりました。自分が一番成長できたと感じる仕事という意味で、印象に残っています。

それまでは損益については意識せず現場に出ていましたが、自分たちは企業として利益を上げなければならないということを認識することができました。100%とはいきませんが、会社の利益のためには現場管理をどうすれば良いのかという視点を持って、現場全体を見渡して物事を考えられるようになったと思っています。この経験は、一担当者である今の現場でも活かされていると実感しています。

――今後やってみたい仕事はありますか。

戸部さん いろいろな現場を経験したいと思っていますが、計画や設計にも興味があります。JFEエンジにはチャンスがあるので、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。

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基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
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