オッサンが思う"最近の若者論"。3Kでも今や建設業界はアゲアゲ?

オッサンが思う”最近の若者論”。3Kでも今や建設業界はアゲアゲ?

建設業界はアゲアゲの業界に変わりつつある?

最近、若い子の対応として、よく考えることがあります。

建設業って、以前はブラックだと言われておりました(今はグレーか?)。いわゆる3K(キツイ・キタナイ・キケン)ってやつです。

この言葉を作った方は、当時「楽でクリーンで安全な仕事」をしていたんでしょう。

逆に考えれば、そんな仕事ってあるんか?って思いがちですが、このイメージが強すぎて、建設業界はある意味アゲアゲの業界に変わりつつあります。

キツイ・キタナイ・キケンは今も昔も変わりませんが、他の業界よりも比較的給料が高く、クリーンなイメージになって来ています。

それによって若者が若干ですが、こちら側に興味があるような話を結構聞きます。これは、ある意味嬉しいことですよね。

逆に、そんな状態にも関わらず給料が低い人は、何らかの原因があります。仕事が遅い、ミスが多い、休みが多い、資格が無い等で低い可能性はあり、今それは自己努力でいくらでも解決出来る業界です。

その辺をクリアしている方で給料が低い方は、転職して下さい。評価してくれる会社はいくらでもあります。ただし、反社もあるので気をつけてください。

「待つこと」もオッサンの仕事の1つ

「最近の若い子は」ってよく言いがちですが、これは若い子が悪いのか?もしかして、若い子たちを理解出来ない我々にも問題があるのではないか?って思うんです。

時代と時間は常に経過していく中で、過去に囚われがちのオッサン・オバハン連中は昔は良かった論をする訳です。

「俺が若かった頃は・・・・」

聞いている若者はウンザリです。我々が若かりし頃もウンザリしていましたよ?はい。では、我々が彼ら(若者)と会話する際、気をつけるべきことはなんでしょうか?

私の考えですが、今の現実とルールを話し、「だからこれはダメだよね?」「だからこれは問題ないよね」ってことかなと。今ある社会通念としてはダメですよ?って教えるんです。話すんです。

「設計値は+100で、実測が+102だからこれはダメです。なぜなら設計で決まっているからです。設計基準はゼッタイです!」

・・・非常に分かりやすいですよね?

我々オッサン・オバハン連中は、それ以外の思想や過去の経験感情を交えて話し出すから、面倒なことになるんです。そういった思想・感情は、同じ価値観の人か、価値観を分かる年代に話して下さい(笑)。

最近は、業界が全体的に給料アゲアゲで、3Kでも噂を聞いた若い女の子や、ちょっとやんちゃな若者が入ってきます。特に、そういう子たちは自分自身に都合良く生きているので、こちらの言うことはほぼスルーするわけで、対応に思量します。

LINEを使いまくっている割に、仕事の連絡は簡単に「見ていませんでした」と言ったり、休みは電話で前日までに言うことと決めておいても、当日の朝にLINEで来たり・・・。そんな時も淡々と会社のルールを話し、LINEでも送り場合によっては書面で渡しサインをもらう。そこまでやっても、同じことの繰り返しです。

我々が出来ることは上記を行いつつも、その若者が成長するまで「待つこと」なんじゃないか?と、特に最近は思ってきています。

そりゃ我々もイライラもしますし、腹も立ちます。しかし、自己成長出来るようになるまで待つことも、我々オッサンの仕事の1つかな?って思っています。

昔の自分のことをしっかり明確に思い出してみましょう。

仕事や生活をしっかりしないといけない、迷惑掛けたくないって思ったのは何歳くらいでした?若い頃、完璧に仕事を出来ていましたか?成長してくれるのを持っていてくれた、上司や親方や社長がいませんでしたか?

我々オッサンの仕事の中には、「待つこと」も含まれるようになったってことを、最近は認識しています(笑)。

※この記事は、『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。

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