建設業の素晴らしさ、忘れてない?
建設業という業界が、どんなに素晴らしいものなのか。実は、その内側で働いている人にはわからないことが多かったりもします。忘れてしまったということもあるのかもしれません。
なぜなら、この業界・この仕事のやり方にどっぷりと漬かって、その大変さを知っているからです。ただ、外からじゃわからない良さを知っているということもありますけど…ね。
気が付けば”建設業の虜”に
僕は中小ゼネコンの建設現場で、17年間現場監督をやり、その後起業しました。現在は、このGENBA Labというサイトを起点として、建設業の、特に現場監督の業務を効率化すべく、情報発信や若手教育などの活動を始めました。
北海道の大学を卒業後、「何か自分の武器となる技術を手っ取り早く手に入れたいなぁ」というぬるい気持ちで、中小の建設会社に入社しました。そして、基本的にポジティブであるという性格が相まって、大きな失敗もせず、成長することができました。
入社当時のこと。立入禁止の向こう側に初めて入り、建設業という仕事を目の当たりにした時、そこで起きる全てのスケール感にただただ目を丸くしていたのを思い出します。
そして何より驚いたことは、それを全て”人間が造っている”という真実でした。薄々わかってはいたものの、本当に人間の手でできていく様に、若い心が躍りました。気が付けばすっかりと現場監督という仕事の虜になってしまっていました。
そして、最も興味が湧いたのが「職人」という世界の住人です。ボルト1つ。金づち1つ。コテ1つ。
人間の手でひょいと持てるほどの、その小さな小さな武器を手に、建物という巨大な建造物に立ち向かう人間たち。それが「職人」という人たちでした。
彼らは群れをなし、しかし決して同じ作業はせず、楽しそうに汗を拭います。巨大な仕事を相手に、一気に完成させることなんて到底できないと理解しながら、それでも一歩ずつ着実に自分の仕事を積み重ねていきます。
日を重ね、入れ替わり立ち替わり様々な職人が手を加えていき、述べ3,000人工に達した頃、僕が携わる仕事で、初めての建物が完成しました。
圧巻!!!
その一言でした。そんな奇跡のような仕事をやってのける職人。そしてそれを後ろで支える現場監督。現場では当たり前の構図ではありながら、初めて経験する僕には感動する出来事でした。
ただ、まずは知って欲しい。
・・・ですが、そんな職人も、そして現場監督も、実はどんどんと人数が減っていることがわかったのは、それから数年後の、曲がりなりに自分で現場のタクトを振ることができるようになった頃のことです。
建設業に限らず、どこの業界でも少子化、そして高齢化は進んでいます。ですが、こと建設業に関しては、それがあまりに顕著。IT化が進む中そこに乗り遅れ、取り残されんとする業界だということも理解しました。
ただ、まずは知って欲しいのです。建設業で働く人たちのカッコよさを。そして、わかって欲しいのです。その希少価値を。
僕が知る限りの様々な情報を発信します。現場監督としての立場や、現場監督を辞めた立場から。そして「動画コンテンツ」を制作し配信している立場から、気付いたことや見えてきたことを発信します。
もしもこの仕事が、いずれロボットに置き換わる業種だとして。もしもこの仕事が、いずれAIに置き換わる業種だとして。そうでもそうじゃなくても、それが明日・明後日で全てが変わってしまうのでないなら、やっぱり繋げていかなければいけないのです。
なぜなら、建設業界はインフラを作る仕事だから。人々の生活に直結する仕事だから。
業界の外にいる人には、建設業の良さをもっと知って欲しいんです。業界の内にいる人には、もう一度気付いてほしい。そして少しづつ変わって欲しいんです。
未来のインフラを作る、廃れてはいけないこの業界のバトンを、若い世代に繋げる手段を教えます。わかるように説明します。一緒に一歩を踏み出しましょう。
大丈夫。建設業の未来は、明るい!
※この記事は、『 【インスタで学べる】1日たった3分で学べる建設コラム 』の記事を再編集したものです。