建設現場で働く女性のリアルな悩み
最近では、現場監督・職人さん問わず、建設現場で働く女性が少しずつ増えてきています。
しかし、これまで男性社会で働いてきた男性陣からは、急に増えてきた女性に対して、「どう接していいか分からない!」「悩んでいることなど、どこまで聞いていいか分からない!」といった悲痛な意見が聞こえてきます。
なので、今回は「建設現場で働く女性の悩み」を紹介したいと思います。現場で働く女性に対してだけでなく、現場で働く男性に対しても有意義な内容を解説していきますので、ぜひご覧ください。
女性のトイレ事情
やはり、建設現場で働く上で最もネックになってくるのが「トイレ事情」。そして、このトイレ事情に関しては、男性に対して言いづらさMAXなのです。
最近では、現場事務所だけでなく現場内にも女性用トイレが設けられることが多くなってきました。現場監督である私は、普段は作業所(貸しビル)のトイレを使用していますが、それでも男性と兼用だと少し抵抗があります。まあ仕方ないのですが…。
特に、女性特有の生理中の汚物の処理方法などで困ることが多々あります。できれば、最低限トイレには音姫(流水音を流して用を足している時の音を遮る装置)を設置してほしいです!安いものだと500円程度から購入できます!電池式で、設置も両面テープや画鋲など、簡単に取り付けられるものも多いです。
女性が現場に来ることが分かったら、事前に設置しておいてもらえると非常に助かります!
変な気遣いは不要!?
職人さんは優しいので、現場で重いものを運ぶときや高いところに上がる必要がある時、「○○さんは危ないのでしなくていいよ」と気遣ってくれる時があります。
その優しさには本当に感謝しています!!ですが、女性だからという気遣いはしないでください。個人差があると思いますが、私自身は「そんなこと気にしなくていいのに」と思っていました。
同じ条件で働いているのだから特別扱いはしないでほしい。「それくらい私だってできるのだから」と、悔しい思いをたくさんしていました。男性社員と平等に扱ってほしいし、同じように経験をさせてほしい、と思っている女性も多いと思います。
「本当に無理!!」と思ったり、本当に苦手なことはその時その時でちゃんと申告するので、はなから”女性だから”と気を遣わないでほしいです!
夏場の日焼けは肌の大敵
私としては、これが一番の悩みかもしれません。そうです、夏の紫外線です!!一日現場にいただけで、翌日の朝には黒く日焼けしてしまいます(涙)。
現場で働く女性は、夏(できれば春先から)は日焼け止めを必ず塗ってから出勤するようにしましょう。日焼け止めは、「アネッサ」が個人的にオススメです。出勤前に塗ることはもちろん、昼休みに塗り直したり、スプレータイプの日焼け止めを常備して、現場に行く前には必ず振るようにしましょう。
それだけで日焼け度合いが全然変わります。特に手の甲と、首から鎖骨周りにかけては気を抜いているとすぐに日焼けしてしまうので、特に注意して日焼け対策をしましょう!
セクハラが多いは事実?
現場で働く女性が増えてきているとはいえ、いまだ約8~9割が男性の建設現場。女性というだけで物珍しい目で見られたり、「それってセクハラじゃないの?」という言動をとられることも、正直多々あります。
人によっては、軽いセクハラなら全然大丈夫!という人もいれば、本当に嫌!!という人ももちろんいます。私は後者でした。セクハラについては、私もかなり嫌な思いをたくさんしてきたので、後日詳しく記事にしてまとめたいと思います。
建設現場に女性がいても、例えば身体のことや外見のこと、恋愛事情などについて深く聞いたり、コメントすることは避けてほしいというのが私個人の意見です。意外とその発言はセクハラに該当していて、受けた側が告発すれば処罰される可能性も大いにあります。
――「建設現場で働く女性の悩み」を紹介しました。建設業界を志す女性に向けて、また、女性の雇用を考えている会社の方にとっても、少しでも参考になれば幸いです。
※この記事は、『建設ロマンBLOG -建設現場で働く女性による情報ブログ-』の記事を再編集したものです。