“利益を最大化”するために、土木施工管理が現場でやるべきこと

土木現場で利益を上げるために必要なことはたくさんあるが、ポイントを押さえて実践できている施工管理は意外と少ないように思う。

ベテランになれば、現場で利益を出すために必要なことを熟知している人も多いが、新人は利益を出すには何を意識すればいいのかわからない人も多いだろう。

そこで今回は、利益を最大化するための基本となるポイントを解説していく。

効率的な作業計画とスケジュール管理

作業計画とスケジュールを事前にしっかりと考え、効率的な作業計画を立てることで、余分な待ち時間や作業の重複を最小限に抑えることができ、時間とコストが節約できる。

実際、この工程管理の部分が利益に直結するといっても過言ではない。工程が遅れれば遅れるだけ現場経費はかさむ。

公共工事は予算があらかじめ決まっているので、追加予算をもらえなかった場合、大赤字になってしまうケースが稀に発生するので注意が必要だ。

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資材・機器の最適な利用

資材や機器の最適な利用はコスト削減につながる。必要なものを正確に把握・調達し、無駄な在庫を抱えないように心がけよう。

材料発注ミスや生コンのボリューム間違いといったミスを何度も繰り返すと、現場の予算が圧迫されてくる。

機器のメンテナンスや共有利用など工夫をしながら、小さなことでもコスト削減を意識することで予算に余裕ができ、利益をうみやすくなる。

安全な現場環境の確保とリスク対策

安全な現場環境を確保することは、作業停止や事故による臨時コストを回避するためにも重要となる。

現場で人身事故等が発生した場合には、多大な損害が発生する可能性もある。そうならないためにも、リスクを事前に想定し、対策を講じることが大切だ。

労働者の能力を最大限に活用する

資格を持った技術者や経験豊富な労働者を確保し、能力を最大限に活用することは、現場の利益にもつながってくる。

労働者のトレーニングや技術向上の機会を提供し、現場の生産性を向上させることを考えているだろうか。現場での人員に対する考え方も利益を残す上では重要になる。

労働者の能力を最大限に活用することは、利益を最大化するために有効的な手段と言える。

予算管理と品質管理

現場のコストを常に把握し、予算内でプロジェクトを遂行するための努力を行っているだろうか。現場のどこでコストが発生しているのか、現場を進めながら常に見直すことが重要である。

また、品質管理も欠かせない。品質の低下は追加の修正や再施工につながり、コストを増加させる可能性があるからだ。

私自身、検査時に品質について問われて手直しが発生し、最終的に人件費や材料費がかさみ、赤字になってしまった苦い経験もある。

新しい技術や施工方法の導入

日々、新しい技術や施工方法が増えているが、それらの導入は作業効率や品質の向上が期待できる。最新の技術・ツールやトレンドにアンテナを張り、適宜活用することでコストを大幅に削減できることもある。

――このように基本となるポイントを意識して現場を進めるだけでも、日々のコストは変わってくる。現場を任せられた施工管理(現場監督)なら、利益を出してこそ価値があると思う。

利益を最大化するために、言われた業務をただ淡々とこなすだけではなく、日々コストを意識し、工夫を行いながら現場での業務にあたってほしい。

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