この記事では、筆者が「未経験の土木の仕事を始めた際に困ったこと」を紹介します。また、その困ったことに対して、どう対応をしたのかも合わせて紹介していきます!
同じ悩みを抱えている人や、これから新しく建設業界に就職する人の悩みの解決に繋がるような内容になっておりますので、少しでも参考になれば幸いです。
何をしたらいいのか分からない
「何をしたらいいのか分からず動けない」、これが筆者が一番困ったことです。
初めて現場に入った時に、他の作業員の皆さんがテキパキ動いて仕事を始める中、筆者は何をしたらいいか分からず、動けませんでした。
最初の段取り、次にやること、その次にやること…。恥ずかしながら、自分で考えてもやることが分からず動けませんでした。
そんな時に筆者が取った対応方法は以下の通りです。
- 次にやる作業を分からないなりに考える
- 他の作業員に何をしたら良いか確認する
- 他の作業員の真似をして動く
監督からの指示待ち人間になってしまっていたのがしんどかったですが、ただ指示を待つだけでなく、自分なりに考えることが経験値になると実感しました。
段取りや次の動作を自分なりに考えて、監督や他の作業員に内容が正しいかどうかを確認する。結局、職種や職場が違ったとしても、大事なことは同じだと思います。
言葉や用語が分からない
監督や他の作業員の人たちの会話が「言葉や用語が分からず理解できない」ことに困りました。
作業の説明など受ける時に、言葉や用語の意味が分からず、正しく説明を理解できないことがありました。
作業内容を正しく理解せずに仕事を進めてしまうと、全く違う作業をやりかねません。それだけでなく、作業効率も安全面も悪くなってしまいますよね。
筆者が取った対応方法は以下の通りです。
- 必ず言葉や用語の意味を確認する
- 自分の中に説明を落とし込んでから仕事に取り組む
- 帰宅後ネットで改めて意味を調べてまとめる
正しく説明を理解して、完成のイメージを持っていたほうが、仕事に迷いなく取り組めることに気づいてからは、上記の対応方法を意識して作業に取り組んでいます!
仕事にどんな道具がいるのか分からない
土木工事には、護岸工事、河川工事、舗装工事など様々な工種がありますが、その仕事ごとに「どんな道具や重機が必要なのか分からない」ことに困っていました。
朝の段取りの時に、今日の作業にどんな道具が必要なのか考えて準備ができれば良いのですが、すべてを準備することはできませんでした。
そんな時に筆者が取った対応方法は以下の通りです。
- 作業ごとに使用する道具や重機をノートにまとめて整理する
- 率先して段取りをする
「この作業をする時には、この道具が必要」といった形で一覧にまとめていきました。一度過去にやった作業を実施する時には、必要な道具や重機を漏れなく準備できるようになりました。
道具の使い方が分からない
現場で作業をしている時に、「道具の使い方が分からない」ことに困りました。作業を任された時に、この道具どうやって使うんだ?ということがよくありました。
- 『シノ、ガチャ、ハッカー、水平器、差し金』などの道具の使い方
- 『水糸や虎ロープ』の結び方
- 『ゴットー、シゴロ』などのサイズの呼び方
分かる人にとっては簡単なことなのですが、最初は使い方が分からない道具の連続でした。一度実際に使ってみれば分かるのですが、使い方を口で教わるだけでは分からない道具が多かったです。
筆者が取った対応方法は以下の通りです。
- 道具を使っているところを見せてもらう
- 使っている所を見てもらい、使い方が正しいか確認してもらう
実際に道具を使ってみて、その場面を他の作業員に確認してもらうことで正しく道具を使うことができるようになりました。今は、YouTubeでも道具の使い方の動画がよくあがっているので、時間があれば動画で確認をすることもできます。
余談ですが、YouTubeでは正規の使い方だけでなく、裏技のような使い方をしている動画もあります。頭に入れておくことで、作業効率をアップする技も見つかったりもして面白いです。
道具や材料の名前が分からない
「○○持ってきて!」とよく言われるのですが、「○○がどの道具や材料のことを指しているのかが分からない」ことに困っていました。
筆者がよく分からなくなっていたのは、材木の名前です。桟木(さんぎ)や胴縁(どうぶち)など、名前と見た目が一致しませんでした。材木は見た目は似ているのに、名前や用途が違うので覚えるのに苦労しました…。
そんな時に筆者が取った対応方法は以下の通りです。
- 「胴縁どうぞ!」のように、材料を渡す時に名前を言いながら仕事をする
材料の名前を口に出して仕事をすることで自分の中で整理ができ、名前と見た目を一致させることができるようになりました。道具と同じで、材料も一度まとめると理解を深めることができます!
暑すぎて体調管理ができない
筆者は現場に出るまではずっとデスクワークで、屋外での仕事が初めてだったので「体調管理が大変」でした。
初めて現場に入ったのが真夏のタイミングもあり、夏バテしたり、水中毒になったりと、すぐに体調を崩していました。
そんな時に筆者が取った対応方法は以下の通りです。
- 適度な水分補給と塩分補給
- 睡眠時間を確保する
- 晩ご飯での栄養摂取
適度な水分補給と塩分補給、質のいい睡眠に気をつけて暑い夏を乗り切っていました。昼ご飯はコンビニや外食が多いので、晩ご飯で栄養摂取することで体調管理を心がけています。
疲れが取れない
現場での仕事を続けていて、「疲れが取れない」ことに困っていました。
前職のSE時代に、ストレスと睡眠不足、運動不足の習慣が続いていたため、疲れやすい身体になっていたのもありますが、慣れない現場での仕事で疲れが取れませんでした。
筆者が取った対応方法は以下の通りです。
- シャワーだけでなく湯船につかる
- 入浴の際にバスソルトを使う
- 定期的に軽い筋トレやストレッチを行う
- 質のいい睡眠のため寝具を見直す
- 栄養のある食事
できることを片っ端から試してみて、効果があったと感じたのが上記の対応方法です。疲れを少しでも取ってから翌日の仕事に臨むことで、日中に体のダルさがなかったり、ケガの予防に繋がります。
まとめ
筆者が働き始めて困ったことを整理してみましたが、もし困ったことや分からないことが出てきた時には、恥ずかしがらず確認することが大切だと改めて分かりました。
筆者は、困ったことや分からないことがあるままの状態では作業はせず、作業の目的や完成のイメージを持って取り組むことで成長していくことができました!
今回は、未経験の土木の仕事を始めた際に困ったこと7選を紹介しました。同じ境遇の方の悩みの解決に繋がれば幸いです!
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