新人は不安である必要がない
新人は何かと不安が付きまとうもの。
使えないと思われてはいないか、ダメな社員になってはいないか、うまく溶け込めているか、新しい環境で不安を感じていることでしょう。今回は、そんな新人たちへエールを送ろうと思います。
まず結論から言うと、新人は仕事が「できてはいけない」。
これが鉄則であり、ここを外すと、とてつもなく苦しい道のりになり、挫折してしまいます。では、順番に説明してみましょう。
デキないと思われたくない感情はわかりますが、デキると思われてはいけません。「もしも」の話をすれば理解できるかと思います。
理由1:自分が困る
もしも、新人の段階で「こいつデキるな」と思わせることに成功したとしましょう。いつも多忙な先輩たちは、よだれを垂らして待っている状況です。
少しでも仕事がデキると踏んだのであれば、もう一つ上のランクの仕事をさせようとします。なぜなら、デキると思っているから。
仮にそれをクリアしたとしても、上には上があります。できなくなるギリギリまで難易度を上げてきます。だって先輩は忙しいから。それをサポートしてくれる人を渇望しているのです。
この新人は一度デキると思われてしまいました。ですが、それはきっと部分的な話。短期間で仕事の全容がわかるはずもなく、基礎を学ぶには時間がなさすぎます。でもデキると思われてしまった。そしてその期待値を下げたくない気持ちが生まれます。
結果として、一度貼られてしまった「デキる」のレッテルを守るために必死になります。
それを必死でクリアして劇的な成長を遂げる人も中にはいますが、極めて稀。多くの場合は、知ったかぶりをし、嘘をつかざるを得なくなり、自分を守るために職人のせいにしたりします。
実は基礎が乏しく、応用が利かないにもかかわらず、それを認めることができない。そんな逃げ道のない状況に追い込まれてしまうのです。そんな毎日は楽しいでしょうか?僕なら辞めたくなります・・・。
入社した頃は書類も少なく紙、図面も手書き。
数年でCADになりPC作業が増えていった。
何もかも手探り独学で大変な思い出があります。
用語は今時ネットで検査出来ます。
一昔前までは、仕事帰りや休日に本屋に行き、書籍を調べたり、実費で買って現場に持ち込んだりしたものです。
現場だって地図帳片手に悩みながら辿り着いたものですよ。
時代が違うと言えばそれまでですが、この業界に膨大な下調べが必要なのは、昔も今も変わりません。
頑張りましょう。