3Dスキャンによるプラント設計・施工のメリットとは?

3Dスキャンとは、広範囲かつ高精度に立体構造物をデジタルデータ化する技術です。現場を3Dスキャンで把握する方法と、従来の複数枚の図面を使用する方法との違いは、「一目瞭然かどうか」という点に集約されます。

弊社(株式会社JISOK)が15年間の実績をもとに感じた、3Dスキャンを活用することで得られるメリットについて詳述します。

設計のメリット:設計に必要な時間の確保ができる

3Dスキャンで取得された点群データを使用することで、現場の状況をリアルに把握しながら、3D CAD上で複雑な設計を立体空間内で容易に行うことが可能です。これにより、設計に必要な時間を十分に確保できます。

従来の方法では、人員による計測から2D CAD化されたデータをもとに設計を行っていましたが、不正確な部分やヒューマンエラーが発生しやすく、チェックに多くの時間を要していました。さらに、複数枚の図面を見ながら計画空間を読み取る必要がありました。

3Dスキャンを使用することで、現場計測の情報のチェックや図面の整合性チェックが不要となり、計画設計に専念できるため、図面チェックにかかる時間が削減されます。その結果、設計者はより多くの時間を計画設計に費やすことができます。

また、この効果により、弊社では従来3年かかっていた設計者の育成を約1年で行うことができるようになりました。

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現場工事のメリット:全員が日々の工事内容を把握できる

設計と同様に、現場の状況をリアルに把握することができるため、作業者全員がどの部分の工事を行うかを明確に理解できます。これにより、精度の高い危険予知が可能となります。

従来の方法では、複数枚の図面を読み取って工事内容を把握していましたが、3D上のリアルな情報を見れば一目瞭然です。

また、図面に記載される据付寸法を確認する際など、3Dで現場を把握した後に図面を見ると、図面が苦手な方でも、3Dを把握しているため、図面寸法を確認することが容易になります。これにより、全員が図面を見て現場を正確に把握できるようになります。

そして、工事の内容を全員が理解できるということは、ヒューマンエラーによる事故防止にも繋がります。複数人でのレッカー作業時の人員の立ち回りや機器・配管の取り込み作業など、従来よりリアルに工事内容を把握できるので、どのように物を運び、自分はどのような動きを取ればよいかを把握することができ、より安全に工事を進めることが可能です。

3Dスキャンを導入することで、設計から施工までのプロセスが効率化され、安全性も向上すると考えます。

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株式会社JISOK(呼称:ジソック)
代表取締役 大下本 淳一(おおしたもと じゅんいち)

20代は製缶関連の鉄工所にて製缶工事や見積など幅広く経験し、30代で「大下本設計」を起業。
8年前には、全国の工場のプラント設計を請け負う会社として「株式会社JISOK」を法人化。今年で設計業務は18年目。
15年前に3Dスキャンに目を付け、「リアルなプラント設計から高内作率で工事期間を短縮する提案」に取り組んでいます。

趣味は、オフロードバイクのラリーで、国内のラリーに参戦しつつ、国外ではタイやモンゴルのラリーを走りました。
2025年1月には、AER(アフリカ・エコレース)という、パリからダカールまで約2週間をかけ、約6,000kmを走破するラリーに参戦予定です。
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