着工(ちゃっこう)とは?竣工や起工との違いも解説

建設工事や現場で耳にする「着工」という言葉。どういう意味かご存じでしょうか。「着工」以外にも、「起工」や「竣工」など、建設現場では似た言葉が使われます。

今回は、着工とは何か、起工や竣工との違いも合わせて解説していきます。

着工とは

着工(ちゃっこう)とは、工事を開始することです。具体的には、計画や設計が終了し、確認を受けた後で、工事現場での作業が始まることを意味します。

着工には「確認済証」が必要

工事に着手する前には、必ず「確認済証」をもらわないといけません。確認済証が交付される前に着工すると、建築基準法違反になるため、注意が必要です。

着工に該当する工事は、杭打ち工事・山留め工事・根切り工事・地盤改良工事の4つです。これらの工事を行った場合、着工とみなされます。

着工の前には「地鎮祭」を行うこともある

着工前には、「地鎮祭」と呼ばれる、安全・繁栄を祈願する儀式を行うことがあります。

地鎮祭には主に3つの意味があり、1つ目は「その土地を守っている氏神様に土地の使用を報告すること」、2つ目は「建設作業中の安全祈願」、3つ目は「土地の使用者の繁栄」が込められています。

着工と起工の違い

起工(きこう)とは、着工と同じ意味で、工事を開始することです。着工との違いは、起工は、大規模な工事の際に使われることが多いです。

着工の前には、「起工式」を実施することもあります。起工式とは、無事に着工に至ったこと(工事ができること)を喜び、工事の成功や安全を祈願する大切なイベントです。

着工と竣工の違い

竣工(しゅんこう)とは、工事が完了することです。着工と竣工の違いは、着工が工事の開始を指すのに対し、竣工は工事の終了を意味します。

竣工後すぐに建物が利用できるかと言ったら、そうではありません。竣工から建物を引き渡すまでには、自主検査、完了検査、竣工検査、竣工式、引き渡しという工程で進んでいきます。

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