ピロティとは?メリット・デメリットを簡単解説

ピロティとは

ピロティとは、建物の1階部分を柱だけで支えて空間を開放し、その上に2階以上の居住スペースを設けた構造のことです。

この構造は、建築家ル・コルビュジエによって広く知られるようになり、彼の「近代建築の5原則」の1つとして位置づけられています。

ピロティのメリット

ピロティのメリットは、空間の有効利用です。1階部分を開放することで、駐車スペースやテラス、庭など多様な用途に対応できます。

屋外とはいえ屋根があるため、天候に左右されることなく、雨天時でも安心してスペースを使えます。

また、台風や豪雨、津波などの自然災害対策としても有効で、水害に強い点も大きなメリットと言えるでしょう。

ピロティのデメリット

ピロティのデメリットは、1階部分が柱だけで支える構造になっているため、耐震性に劣ります。新しく建築する際は、コストやデザインだけでなく、耐震性も考えた設計にすることが重要です。

また、1階部分を開放空間にするため、本来であれば居住スペースにできるはずの1階を減らさないといけないというデメリットもあります。

さらに、居住スペースが2階以上になるので、必ず階段を利用しないといけなくなり、バリアフリーのことを考えると検討が必要です。

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