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昭和の東京オリンピック前は、死の危険を伴う職人「カシメ屋」が工事現場にいた

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うんちく亭 今昔 うんちく亭 今昔
公開日:2021.05.05
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前回の東京オリンピック頃から「リベット」が「高力ボルト」に変わった

前回の東京オリンピック頃から「リベット」が「高力ボルト」に変わった

目次
  1. カシメ屋と「東京五輪音頭」
  2. 死の危険を伴うカシメ作業
  3. カシメ作業と、女陰を指す隠語
  4. カシメ屋は雨が大嫌い!
  5. 素人にカシメ作業は無理!

カシメ屋と「東京五輪音頭」

2021年には第2回目の東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。前回のオリンピックは昭和39(1964年)でした。

私の耳の奥には、今は亡き三波春夫が歌った「東京五輪音頭」が今でも残っています。

思い返せば、この頃がちょうど、鋼構造物の現場継手が「リベット」から「高力ボルト」に変わった時期でした。したがって、現在の首都高速の第1期工事の路線は、オリンピックを目指して建設されたので、そのほとんどの橋や鋼製橋脚の現場継手には、リベットが使われています。

高速道路の下から上を見上げると、継手個所にリベット頭の並んでいるのを見ることができます。このリベットを打つ作業者を、俗に「カシメ屋」といい、漢字では「鉸鋲工」と書きました。

死の危険を伴うカシメ作業

勝鬨橋

勝鬨橋

カシメ作業は、たいへん過酷な労働でした。

900~1100℃に熱せられたリベットを扱うわけですから、一つ間違えば、大やけどを負うか、当たり所が悪ければ、死に至ることにもなりかねません。

また、鋼橋の架設現場における現場接合作業であり、地上高さ数10mから100mを越えるような高い場所での作業ですから、墜落の危険もあります。

これは鉄骨工事でも同様です。

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「絶滅した恐怖の職人芸」1000℃の鉄の塊を投げて、それを受け取るカシメ屋
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この連載について

カシメ屋の昔話
カシメ屋の昔話

今は絶滅したカシメ屋(鉸鋲工)の昔話。

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この記事を書いた人

うんちく亭 今昔
うんちく亭 今昔
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社会人として最初に勤めたのは、今は亡き老舗の機械メーカー。ここで橋梁・鉄骨の設計と現地据付工事に従事。そのうち、この会社が危ないとの噂が広がり、思い切って大メーカー(この会社も今は社名が変わっている)に転職。ここでも同様に鋼構造物の設計・技術営業・施工指導にあたる。 その後、一転して、今度は土構造物(当時、導入したての特許工法)の現地踏査、設計、施工指導、技術営業等で全国各地を駆け巡ること十数年ののち、また元の古巣に戻って、鋼構造物関係の仕事に勤しんだ。 この間、一級土木施工管理技士、技術士(建設部門)、労働安全コンサルタント等の資格をGet。昔話に花を咲かせる仲間も減る中、今も現役会社勤めの毎日。 高いところと海が好き。チョイ悪を気取ってみてもミスマッチのチョイメタおやじ。
昭和の東京オリンピック前は、死の危険を伴う職人「カシメ屋」が工事現場にいた 昭和の東京オリンピック前は、死の危険を伴う職人「カシメ屋」が工事現場にいた

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コメント(1)

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  • - 2019/12/23 14:02

    ホド(火床)では?

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