生コン打設時に注意すべきポイント
建設工事の材料費において最も多くの割合を占めるコンクリート。打設を開始すると待ったなしの一発勝負のため、現場監督はピリピリしています。そんな大事な生コン打設だからこそ、予定通りトラブルなしに施工したいものですが、なかなかうまくいかないのも現実です。
「注文した生コンが注文通りに来ない」「見た目や施工性を見ると本当に配合が合ってるのか不安になる」など様々なことが起こります。そこで生コン打設時、生コン屋から見た注意すべきポイントをご紹介します。
スランプ試験のゴマかし方
生コンの品質の中で、施工時に重要なのがスランプです。固すぎると施工性やポンプ車の圧送性が落ちますし、柔らかすぎると吹き出したり強度不足が心配になります。そこで定期的(100立米や150立米に一度)に生コンの受入検査をします。本来ならば第三者機関に委託したり、施工者自身が検査をすべきですが、多くの場合は出荷した生コン工場の試験室職員が検査をすることになります。
納入されたコンクリートの品質確認を出荷した工場の人間がする。これっておかしいと思いませんか?生コン工場の人間は毎日生コンを見ているので、目視しただけで生コンが硬いか柔らかいのかわかります。そして配合通りではないと判断したら、検査では調整して(=ゴマかして)許容範囲内に収めるのです。
検査時の調整の仕方は、地域や工場、人によって違いはありますが、硬い場合は「スランプ板やスランプコーンの内部を必要以上に水で濡らす」「試料採取した一輪車を揺らしてモルタル部分を選別して使う」などの方法を取ります。最悪の場合は禁じ手に近いですが、監督が見ていない隙にスランプ板を叩きます。逆に柔らかい場合は「砂利の部分を多く選別する」「スランプコーンを時間をかけて引き抜く」など、結果をゴマかして検査を通す技を多く持っているので注意が必要です。
生コン中の空気量のゴマかし方
生コンの受入検査としてスランプ、空気量、塩化物量、コンクリート温度を測定
生コン中の空気量は、JISでは4.5±1.5%と規定されています。空気が入りすぎると強度不足に直結しますし、空気が入ってないとバサバサで施工性が極端に悪くなります。では、どうやってゴマかすのか。空気が入りすぎてるとわかったら、測定時に弁を押すのを途中で止めて範囲内に収めます。逆に、空気が入っていないとわかれば、空気の調整ノズルを監督にバレないように開けて空気を送り込んで範囲内に収めます。また、工場からの連絡などで事前に空気量が少ないとわかっている場合には、測定スタートの目盛りをゼロにせず、少し上からスタートさせたりすることもあります。
コンクリート温度のゴマかし方
コンクリート温度に関しては「35℃まで」とされていますが、施工者の了承が得られれば変更することが可能です。とはいえ、事前に35℃を超えるかどうかはわからないことも多く、工場側としても不安です。本来であれば、製造する際に材料を冷やすなどの対策を取るべきではありますが、コストや手間がかかるためほとんどの場合はやりません。
ではどうするのか?温度計そのものを変えるのです。マイナス温度計、つまり本当の温度よりも低くしか出ない温度計を使います。
ここまでくると、改ざんと言っても過言ではないですが、温暖化が進み、異常とも言える外気温を記録することもある昨今、日本全国一律で「コンクリート温度は35℃まで」とする規格自体が現実にマッチしていないのも事実です。実際、コンクリート温度が35℃を超えても強度に影響はないというデータもあり、今後規定自体が改定されることを望んでいます。
受入検査の際は、生コン屋のゴマかしに注意
このように、生コン屋はあの手この手で、納入する生コンを許容範囲内に収めてきます。ある意味、職人技ともいえるかもしれません。しかしこのような行為は、本来あってはならないはずです。最近ではアジテータ車のドラムにセンサーを取り付けることで、工場出荷から現場までリアルタイムで生コンの状態を把握できるものも登場しています。テクノロジーが発達している現代においては、そのような方法で品質を管理することも必要かもしれません。そうでなくても、受入れ検査の際にはぜひ目を光らせて確認することを強くお勧めします。
あのー、自分んとこだけがやってる事を暴露して、みんながみんなそんな事やってるって感じにしないでもらっていいですか?どこの地域の生コン工場の人か分からないですけど、私の働いている田舎の生コン工場では、ごまかしなんてしませんよ?ダメな結果だったら持ち帰って原因究明、予防措置ですよwエアー入ってなきゃタイプあげたり添加量増やすんですよ!もっと経験積んでください。経験偽って技士とったの?って感じの記事に見えますよwby田舎の技士