お前は何しに現場へ? 職人とタバコを吸いながらスマホゲームをする新人監督に激怒!

お前は何しに現場へ? 職人とタバコを吸いながらスマホゲームをする新人監督に激怒!

久しぶりに新人が入ってきた

私は、北海道札幌市で施工管理の業務をしていて、4月から10月頃までは小学校・中学校の外部改修工事の現場を担当しています。

私が勤務している会社に昨年、久しぶりに新人が入社しました。丁度よい時期に、小学校の体育館で外壁改修工事の管理をすることになり、新入社員(Kくん)の教育も含めて、私が主任技術者をすることになりました。

ですが、当時の私は別の現場も並行して管理していたので、Kくんに外壁改修を預けて、別の現場から進捗状況など確認して、指示を出す毎日でした。

朝からやってこれだけ?

仮設工事、既存外壁の撤去までは、特に問題なく概ね工程を消化していました。ただ、外壁のガルバリウムカラー鋼板の施工を始める前日になったところで、下請けの板金業者から材料を屋上へ揚げるクレーンが手配できないと連絡があり、一日スライドして搬入し、予定より二日遅れでスタートしました。

ところが、現場に来た職人さんの数は、親方と若手の職人1人、外国研修生が2人のわずか4名。ただ、幸い天候は良かったので、壁下地→防水シート→養生で壁一面は終了するだろうと、Kくんには何かあれば連絡するように言って、その場を離れました。

その後Kくんからの連絡もなかったので、16時ごろに現場へ戻ると、まだ壁下地の状態で、防水シートも貼っていない状況。K君に「朝からこれだけ?」と尋ねると「はい」という答え。

せめて、午前中に状況を報告してほしかったと思いましたが、その日は養生だけして、次の日から私が常駐することに決めました。ところが・・・。


職人のパシリをする新人

翌日は、前日の続きから作業再開。しばらく様子を見ていると、親方が足場の最上段で指示を出し、屋上から外国研修生Aくんが材料を下へ送り、研修生Bくんが受け、若手職人Hくんが釘留めというパターンを繰り返し、横へ移動していく流れ。4人で作業するならこれで特に不備はないと思いました。ですが、親方からの指示だしに問題があったんです。

材料の受け渡し位置の指示が、最初は「アップ」「ダウン」などの英単語なんですが、途中から「少し上だろ」「もうちょい下だ」などの日本語を使いだし、研修生たちにまったく通じていなかったんです。

すると、若手職人のHくんは痺れを切らせて、位置が決まらないまま釘留めし始めます。すると下地は少しづつ右上がり~右下がりと揃いません。

親方には、もう少し丁寧な指示と正確な作業をお願いしましたが、「人手不足だからさ・・・。それに、どうせ下地なんて見えないだろ」との気だるい返事。無駄な口論する時間もないので、その調子で壁下地を施工しました。

そんな状況で10時の休憩時間に。すると、作業員たちは車両に乗り込み、一斉にタバコに点火し始めました。私はもう呆れてしまい、現場事務所へ戻って書類の整理をしていたら、Kくんは飲み物を職人さんへ渡しながら、一緒にタバコを吸い始めたんです。どうやら、親方から小銭をもらって使いっ走りに出ていたよう。

10時半になり作業が再開したので、Kくんには「職人さんと一緒にタバコを吸う時間があれば、足場周囲の片付くらい出来ないか?」と少し厳しく言いましたが、頷くだけで、ほとんど反応がありませんでした。


「師匠から弟子へ」の良き習慣は消えていく?

そんな日々が10日間続き、やっと足場を撤去する日に。Kくんには「足場を片付けた後、最後にゴミが落ちていないように確認しておいて」と伝え、現場を任せました。

夕方、Kくんに電話で「片付・清掃の状況はどう?」と確認すると、「大丈夫です。清掃も終わりました。問題ありません」と返事が。その言葉を信用して、2日後に最終確認に行ったところ・・・。

現場には板金の破材、曲がった釘、足場つなぎのクランプ、切断した針金など・・・、無数のゴミが放置されたまま!

「なんじゃこれ!」と、車からゴミ袋を出して拾い集めながら、Kくんを現場に呼びつけました。1時間後、到着したKくんに拾い集めたゴミを見せても、「見落としていました。今度から気を付けます」と、まるで反省なし。

私はもうブチギレ。「もう、現場へ来るな!」と怒鳴り、会社の上司には「Kくんは、別の現場へ行かせて下さい」と頼みこみました。

私の意向通り、Kくんは別の現場に移ることになりましたが、そこでも相変わらず、10時と15時になると職人さんたちと一緒にタバコを吸いながらスマホゲームをしているそうです。

30年前、自分が新人のときは、8時から19時まで働いて、昼食の時間だけが休憩できる時間でした。なので、なかなか自分の頭では納得いかないことも多く・・・。何とか、働き方改革に馴染もうと思うのですが、現場レベルではいろいろと摩擦が起こり、建設業に希望を見いだせない日々です。

「師匠から弟子へ」の良き習慣は消えていくのでしょうか?

ピックアップコメント

別の現場の管理があるから新人に丸投げして、口論の時間がないとか言って適当な仕事容認してる時点でアウト。

この記事のコメントをもっと見る

この記事をSNSでシェア

こちらも合わせてどうぞ!
「杭穴に落ちた新人現場監督」をクローラクレーンで救出する画期的な方法
「一人の採用に138時間を費やす」三和建設株式会社が導入した「理念共感型」の人財採用戦略とは?
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
「喫煙者は採用しないし、出世もできない」 130人が禁煙に成功したリフォーム会社のブランディング戦略とは?
「現場で怒鳴るのは必須」叱らないと技術レベルは下がる
今、人手不足・現場の高齢化は深刻なラインを超え、どん底の一歩手前です。未来の建築人へ勇気と技術を伝えたい。
モバイルバージョンを終了