NIPPOドボジョシリーズ第3弾【入社2年目 増谷さん】
NIPPOドボジョシリーズの最終回は、入社2年目の増谷遥さん。「やるなら現場仕事」という熱いハートの持ち主だ。
同じ現場にいる寄川さんは、大学の先輩ということもあって、公私ともにアドバイスをもらいながら、着実にキャリアを積んでいる。
増谷さんは、なぜNIPPOを選んだのか。実際に現場に出てなにを感じているのか。話を聞いてきた。
なにかに特化した会社が良いかな
――土木の世界に興味をもったきっかけは?
増谷さん 父親が建設業で働いていて、もともと土木を身近に感じていました。大学に進学するときに、「土木工学科が一番楽しそうかな」と思って、選んだのがきっかけです。研究室は応用物理に行きました。今振り返れば、NIPPOの仕事とはまったく関係のない研究でしたが(笑)。
――就活はどんな感じでした?
増谷さん 最初はゼネコン志望で、インターンもあるスーパゼネコンに行きました。ただ、仕事の幅が広いので、自分がなにをやりたいかというのが今ひとつイメージできなかったんです。だったら、なにかに特化した会社が良いかなと考え直すことにしました。
インターンで行った現場は、高速道路の橋脚工事の現場だったのですが、そこで高速道路の舗装は舗装会社がやっていることを知りました。いろいろ調べていく中で、舗装会社が良いなと考えるようになって、NIPPOに入社した感じです。
――現場で働きたかったのですか?
増谷さん そうですね。大学の頃から、机に向かって何か作業するのは性に合わないと思っていました。とりあえず、「やるなら現場仕事」と考えていました。親も「いけいけ!」という感じで、応援してくれました。
――NIPPOでどんな仕事をするかイメージはできていた?
増谷さん 入社の段階では、具体的なことはわからなかったのですが、高速道路とかテストコースの舗装をやるんだろうなと思っていて、それなりにイメージはありました。
「あそこダメだったな」が山ほどある
――入社してからこれまでは。
増谷さん 入社後2ヶ月間は現場研修などの研修期間で、6月に今の現場に配属されました。初めて今の現場に入ったときは、メチャメチャ緊張しました。私が担当した現場は、まだ工事が本格的に始まっていなかったので、最初の半年間ぐらいは忙しくて大変ということはありませんでした。
ただ、12月になって舗装工事が始まると、新しく知ることが一気に山ほど増えて、目まぐるしい日々を送ることになりました(笑)。
――今の担当は?
増谷さん アスファルト舗装の現場を担当しています。わからないことがあったら、先輩とかに聞きながらですが、一応一つの班を任せてもらっています。
作業を見守る増谷さん(右)
――仕事には慣れましたか?
増谷さん 今でも「あそこダメだったな」と思うことが山ほどあるので。100点満点中50点もらえれば御の字というところです(笑)。
――作業員さんとのコミュニケーションはどうですか?
増谷さん 大変ですね(笑)。経験豊富な作業員さんばかりなので、作業員さんにとっての当たり前が、私にとっては初めてのことが多く、たぶん相手をイライラさせてばかりじゃないかなと思っています。伝え方も難しいです。私としては順序立てて説明しているつもりでも、相手に理解されないことも少なくありません。
――今後やりたい仕事はありますか。
増谷さん 一番気になっているのは、空港と高速道路の新設工事です。今の現場は拡幅工事なので、新設工事との違いを知りたいからです。空港の新設工事はただの憧れです(笑)。
結婚、出産後にどう仕事を続けていくかが課題
――同じ現場に女性の先輩がいるのは、心強いのでは?
増谷さん そうですね。同期の子に聞くと、女性の先輩がいる子はいないので、3名もいるのは多いんだろうなと思っています。例えば、「舗装はどこまで撤去すれば良いか」と聞かれたときに、自分では答えることができませんでした。ちょうど近くに寄川さんがいたので、考え方などをアドバイスしてもらいました。
――「女性の働きやすさ」をどう感じていますか?
増谷さん 改善しなきゃいけない部分はあるんじゃないかなと感じています。私自身が今、そういう問題に直面しているわけではありませんが、将来的に結婚や出産した場合、どうやって仕事を続けていくのかが見えないので、そこは課題じゃないかなと思っています。
ネイルは「唯一の抵抗(笑)」
――日焼けはイヤですか?
増谷さん イヤです(笑)。麦わら帽子みたいなのをかぶったり、朝昼日焼け止めを塗ったり対策はしていますが、それでも焼けてきちゃいます。あと、私の場合、髪の毛が焼けます(笑)。けっこう伸ばしているので、ヘルメットなどで隠れる部分は焼けないんですが、髪の先のほうが色が抜けて茶色くなっちゃうんです。マメに染めに行ければ良いんですけど、なかなか行けなくて。
もともと覚悟していましたし、今でもしょうがないなと思っていますけど。ただ、ヘルメットのヒモ焼けだけは絶対にしないように最大限の配慮しています(笑)。
――日傘さして現場に入るのはアリ?
増谷さん ナイですね(笑)。作業員さんに「お前なめてんのか〜!」と言われちゃいますよ。
――ネイルやってますね。
増谷さん やってます。
――以前取材したドボジョが「女の気持ちはネイルで確保する」と言っていたけども。
増谷さん スゴくわかります。現場ではお化粧もしていないし、周りには男性しかいないので。ネイルは「唯一の抵抗」って感じです(笑)。
増谷さん自慢のネイル
――女子3名でランチに行っているそうですが、どうですか。
増谷さん 相談したり、普通に雑談できるのは、ありがたいです。
――休みはどうしているんですか?
増谷さん 今はコロナがあるので、できないですが、以前は、東京に帰って、友だちと遊んだりしていました。あとは、寄川さんや同期と遊びに行ったり、作業員さんのご家族とゴハン食べたりしました。
自分のためになるなら、残業も休日出勤もアリ?
――仕事とプライベートについて、どう考えていますか?
増谷さん 休みがいらないとは思わないですし、いくらでも残業する考えもありません。ただ、自分が任された仕事をちゃんとやるためだったら、自分のためにもなるし、残業して休日も出るのはアリだと思っています。
――これからの新入社員に向けて、メッセージをお願いします。
増谷さん どんな業種でも、社会人になるといろいろ大変だと思いますが、少しでも興味があって、入社したいという気持ちがあるのであれば、それなりに頑張ってやれると思います。