機械のディスタンス【設置目安】

機械のディスタンス【設置目安】

機械設置の目安

仮設アンカーの削孔で、先月、私一人で機械の設置を行いました。現場はご覧のように結構広いので、ある程度余裕を持って設置することが出来ます。

そこで機械の設置方法ですが、狭い場合もあるので一概には言えませんが、出来る限り余裕のある設置がオススメです。

大前提として、機械は壊れるということを認識して下さい。機械が故障した際にどうしますか?サイドの整備用ドアを開けて中を確認しますよね?

そのためには、人が入れるスペースとドアを全開に空けるスペースが必要です。最低でも、機械周りは1m程度空けたほうがイイですね。

あくまでも目安ですが、このような感じです。地山・構造物等の間は、1m程度は最低空けましょう。そうすれば、整備用のドアを簡単にあけることが出来て、整備しやすくなります。

コンプレッサーと発電機の間は、0.5m程度です。電源パネルのドアが開けば十分です。そして、ココも人が動けるスペースを確保して下さい。

人によってはキュンキュンに機械を寄せまくり、人が入ることも困難な場合があります。機械設置は、必ず人が通れるスペースと、燃料を入れやすいような配置を考えて下さい。

あと、セメントプラントの位置が遠いですよね?実は、これはわざとです。セメントプラントというのは、セメントを使用するということです。吹付やグラウトでは絶対ですよね。

セメントが風で舞う時が多々あると思います。各現場全て養生するわけではないので、飛散することがあります。飛散したセメントや砂が、その他の機械に降りかかります。

そうするとリース機だった場合、ケレン代を請求されたり、自社機でもケレンしたりと、時間とお金の無駄になります。毎日気にして常に洗える人であればなんの問題もありませんが、そういった人ばかりではありません。

忙しくなれば、忘れたりする可能性も十分あります。そのために、少しでも遠い位置に汚れて欲しくない機械を配置するんです。機械を汚く使用する人は、意識が他人事です。自分の機械ではないから。他社の機械だから、会社の機械だし。そういった意識の人が多く見られます。


掃除も施工に含まれる

施工というのは、掃除も含まれています。その現場のグラウンドアンカーを施工すればいい、法枠を施工すればあとは汚くて良い、というわけではありません。

最後に現場を綺麗に掃除して、全てが終わります。それと同じことで、機械も同じです。使ったら毎日綺麗にして終わる。少し早めに仕事を終わらせて、しっかり掃除して帰るくらいの余裕を持っていきましょう。

私的考えですが、1日の施工量が若干少なくても、こういった所をしっかりやってくれる施工班がイイですね。仕事をキッチリするってことは、そういう所も全て含まれている訳です。

機械設置は非常に重要ですので、しっかり距離を取って設置して下さい。狭い現場もありますが、そういう時は必ず毎日洗う等の処置で対応ですね。

※この記事は、『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。

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