【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#3】エネルギー分野の魅力を知って欲しい

太田 小夜子さん(JFEエンジニアリング株式会社 エネルギー本部パイプライン事業部流送設計部パイプライン設計室)

【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#3】エネルギー分野の魅力を知って欲しい

JFEエンジ・ドボジョシリーズ第3弾【太田さん】

JFEエンジニアリング(以下、JFEエンジ)ドボジョシリーズ3回目は、パイプラインの設計に携わる太田小夜子さんだ。

パイプラインと聞くと、機械設備のイメージが強い。「土木以外のこともやりたい」ということで、JFEエンジに入社した太田さんにとっても、「パイプラインへの配属は予想外の人事」だったそうだ。

パイプライン系の仕事の魅力、やりがいにはどういうものがあるのかなどについて、いろいろ話を聞いてきた。

【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#1】「JFEエンジには、いろいろなチャンスがある」

「ものづくりをしたい」から土木の世界へ

――大学ではなにを学んでいたのですか?

太田さん 大学院まで進んで、コンクリート橋梁の勉強をしていました。

――コンクリート橋梁に興味があったのですか?

太田さん もともと「ものづくりをしたい」という思いが根本にありました。入学時は建築をやりたかったのですが、結果的に土木関係のコースに入りました。実際に土木の勉強をしてみると、思っていたよりも、「モノの規模が大きいな」と感じました。

「ムダに現場に行く技術者になりなさい」

――JFEエンジを選んだ理由は?

太田さん 「土木だけでなく、それ以外のこともできる会社に行きたいな」という思いがあったので、JFEエンジを選びました。プラント系だけでも、機械系や電気系などいろいろな出身の方々がいるので、おもしろそうだなというのがありました。

私の希望は、シビルエンジニアリングという土木系の部署だったこともあり、パイプラインへの配属はかなり予想外の人事でしたけど(笑)。私が配属されたときは、女性技術者は私一人だけでした。

――今はどのような仕事を?

太田さん パイプラインは人の生活に欠くことのできないエネルギーや水を輸送する社会インフラの1つです。今はその中で、発電所やLNG基地をつなぐパイプラインの設計をする仕事が多いです。あとは、長距離パイプラインから分岐して工場につなげるパイプラインなどもあります。

――入社してどれぐらいですか?

太田さん 2012年入社なので、9年目です。入社してからずっと同じパイプラインの部署にて、設計の仕事をしています。同じ部の社員数は50名程度です。JFEエンジの設計部としては多いほうです。

――最初に担当した仕事は?

太田さん トンネルの中を通る5kmぐらいのパイプラインの仕事です。パイプライン専用のトンネルを掘った後に配管するので、設計期間も1年以上と比較的長かったです。最初の仕事と言っても、並行的に他の仕事もしながら、担当していました。

私の所属部署の中では、比較的大きな案件だったのですが、入社直後からパイプライン設計に関する基本を順序立てて経験できたのは良かったなと思っています。経験豊富な先輩が一緒だったので、大船に乗ったような気持ちで仕事できました(笑)。

これまでのところ、施工も自社で担当する現場の案件を設計することが多いです。他社施工の案件を設計したこともありますが、やっぱり自社施工案件のほうが少し気がラクですね(笑)。

仕事中の太田さん

――入社してから何案件ぐらい設計しましたか?

太田さん 10件ぐらいですね。3年がかりの仕事を3本やりながら、ちょこちょこ工期の短い仕事をやってきた感じです。

――実際に現場に行くことは?

太田さん 基本的にはデスクワークですが、お客さんと現場で打ち合わせすることもあります。現場に行く機会を増やしたいという思いはあります。上司からも「ムダに現場に行く設計者になりなさい」と言われています。ただ、現場所長がどう思うかはわかりませんけど(笑)。

JFEエンジの場合、建設部門と綿密に連携しながら設計できるのは、幸いなことだと思っています。

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ノーと言わない解決方法に奔走

設計業務で携わったパイプラインの施工状況(北海道電力石狩湾新港発電所)

―― 一番思い出に残る仕事は?

太田さん 思い出に残っているのは、入社してはじめて設計したモノが完成した仕事ですね。それはさっき言った5kmのパイプラインの仕事ではなく、それと並行して担当した短いパイプラインの補修の仕事です。規模は小さな仕事でしたが、自分で線を引いたモノが初めてカタチになったので、嬉しかったです。

その時は、実際にモノができてみないと、自分の設計が正しかったのか不安な気持ちもあったので、モノができあがって「やったな」というのを実感しました。

――仕事で大変だったことは?

太田さん 精神的に大変だったことはいっぱいありましたけど(笑)。例えば、パイプラインができあがって土で埋めた後、「上に予定外の重機を載せたいんだけど、もともとの設計で持つか」と聞かれて、「いや、もたないですよ、どうしようか」みたいなことはありますよね。お客さんや現場所長などからの問い合わせに対して、できるだけはねのけずに応えようと思っていますが、対応方法は苦労しますね。

――お客さんからの問い合わせはやはり大変なことが多いですか。

太田さん 「ノー」と言えないですからね(笑)。とにかく客先、当社がお互い納得できる答えを探すしかないです。最終手段としては「上司に頼る」です(笑)。

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土木系の人間としてエネルギーに携われるのが魅力

――女性の同僚の方はいるんですか?

太田さん 4人います。多くはないですが、頻繁に飲み会などをやるにはちょうど良い人数ですね。私以外の3人は後輩です。

――やっぱり女性が少ないですね。

太田さん そうですね。ここ3年は女性が入っていないです。私はリクルーティングも担当しているのですが、女性に限らず学生さんの興味はほかの部門にあるようです。なぜなんでしょうかね(笑)実際やってみると面白いのですが。「やっぱり橋梁に比べると、華やかさに欠けるからなのかな」とかいろいろ悩んでいます。

――今後やりたい仕事は?

太田さん 少し機械系の仕事にも興味があります。これまで埋設のパイプラインの設計をずっとやってきているのですが、地上部にもパイプラインが通っていて、流体の圧力を調整する設備などが設置されています。地上部のパイプラインを担当しているのは機械系出身の社員が多いですが、そういう地上部の仕事もやってみたいですね。自分ができる仕事の範囲を広げたいということです。

――今の仕事の魅力は?

太田さん 土木系の人間として、パイプラインという社会インフラを通じて、エネルギー分野に携われるところです。エネルギーに興味のある学生さんには、ウチの部署を選択肢の一つに入れてもらえたら嬉しいなと思います。

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