ノーと言わない解決方法に奔走
―― 一番思い出に残る仕事は?
太田さん 思い出に残っているのは、入社してはじめて設計したモノが完成した仕事ですね。それはさっき言った5kmのパイプラインの仕事ではなく、それと並行して担当した短いパイプラインの補修の仕事です。規模は小さな仕事でしたが、自分で線を引いたモノが初めてカタチになったので、嬉しかったです。
その時は、実際にモノができてみないと、自分の設計が正しかったのか不安な気持ちもあったので、モノができあがって「やったな」というのを実感しました。
――仕事で大変だったことは?
太田さん 精神的に大変だったことはいっぱいありましたけど(笑)。例えば、パイプラインができあがって土で埋めた後、「上に予定外の重機を載せたいんだけど、もともとの設計で持つか」と聞かれて、「いや、もたないですよ、どうしようか」みたいなことはありますよね。お客さんや現場所長などからの問い合わせに対して、できるだけはねのけずに応えようと思っていますが、対応方法は苦労しますね。
――お客さんからの問い合わせはやはり大変なことが多いですか。
太田さん 「ノー」と言えないですからね(笑)。とにかく客先、当社がお互い納得できる答えを探すしかないです。最終手段としては「上司に頼る」です(笑)。
土木系の人間としてエネルギーに携われるのが魅力
――女性の同僚の方はいるんですか?
太田さん 4人います。多くはないですが、頻繁に飲み会などをやるにはちょうど良い人数ですね。私以外の3人は後輩です。
――やっぱり女性が少ないですね。
太田さん そうですね。ここ3年は女性が入っていないです。私はリクルーティングも担当しているのですが、女性に限らず学生さんの興味はほかの部門にあるようです。なぜなんでしょうかね(笑)実際やってみると面白いのですが。「やっぱり橋梁に比べると、華やかさに欠けるからなのかな」とかいろいろ悩んでいます。
――今後やりたい仕事は?
太田さん 少し機械系の仕事にも興味があります。これまで埋設のパイプラインの設計をずっとやってきているのですが、地上部にもパイプラインが通っていて、流体の圧力を調整する設備などが設置されています。地上部のパイプラインを担当しているのは機械系出身の社員が多いですが、そういう地上部の仕事もやってみたいですね。自分ができる仕事の範囲を広げたいということです。
――今の仕事の魅力は?
太田さん 土木系の人間として、パイプラインという社会インフラを通じて、エネルギー分野に携われるところです。エネルギーに興味のある学生さんには、ウチの部署を選択肢の一つに入れてもらえたら嬉しいなと思います。
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