建設コンサルタントは、人を見下すのが仕事ですか?

建設コンサルタントは、人を見下すのが仕事ですか?

建設コンサルタントとの衝突

私は最近、建設コンサルタントと言われる人間と衝突した。

初めは記事にしようか悩んだが、あまりにも憤りを感じたのでその話をしようと思う。

この記事を読んで、もし皆さんが同じ体験をしたら、どんな風に感じて、どう対応したか、ぜひ教えていただきたい。


私の会社では、外部の建設コンサルタントが、定期的に現場視察に来ることになっている。

経営状態が悪いというわけではなく、現場管理の方法や、現場状況を外部から分析してもらい、経営に役立てていこうという会社の方針からだ。

非常に良い取り組みだとは思うのだが、この建設コンサルタントに問題があった。


唖然とした一言

ある日、現場で浚渫作業をしていた時のことだ。浚渫箇所は、川の中なので、不整地運搬車で仮置き場まで土砂を運搬して作業を行っていた。

それを見た建設コンサルタントが、「不整地運搬車を走行するルートが不適切だ」と言い始めたのだ。

別ルートを指示して、そちらを走行すれば距離も短縮されるし、効率的かつ経済的に作業を進めることができるという提案だった。

しかし、指示されたそのルートは、非常に軟弱地盤で、建設機械が走行するトラフィカビリティを確保できない理由から断念した場所だった。

それを伝えると、しゃくに障ったのか、次は、「レッカーを1日借りて、バッカンで残土を搬出したほうが結果的に経済的ではないのか」と言い出した。

言われた案は、すでに私がシミュレーションをして、経済的にできる施工方法が不整地運搬車での運搬と判断したので、施工業者に指示を出して行っていたことだった。

そう。この建設コンサルタントは、現場での経験がほとんど皆無なことから、非常に無茶苦茶な提案やコンサルをしてくる人間だったのだ。

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堪忍袋の緒が切れた

すると今度は、提案どころか、現場に対して文句を言い始めた。

「トラフィカビリティが確保できないと言っているが、不整地運搬車が走行している現在のルートも、トラフィカビリティが確保できているとは思えないが?」

この言葉に、私はすかさず反論した。

「施工の方々が採石を敷いてくれた上に、入念に転圧していただいているので、大丈夫だと思います。」

すると、それを聞いた建設コンサルタントは、鼻で笑いながらこう言った。

「最近の施工業者は低レベルなところが多いからね。」

この一言で、堪忍袋の緒が切れた。私はどうしても感情が抑えられず、次の瞬間、建設コンサルタントにこんな言葉を放っていた。


「二度と私の現場に来るな」

「お言葉ですが、施工業者の方たちは、あなたよりも現場のことをよく理解している。数分現場を見ただけで、レベルの低い業者だと鼻で笑うあなたの人間性を疑います。二度と私の現場には来なくて結構です。」

自分でも驚くほど、はっきりと言い切った。外部のコンサルだからといって、現場で働いている業者を馬鹿にして良いのだろうか?

ましてや、私の現場で働いている施工業者は、決して低レベルではない。それを、鼻で笑ったあの態度がどうしても許せなかった。

私はあまりにも腹が立ったので、会社にも直談判した。「今度から同じコンサルタントが現場に視察に来るなら、私の現場には来させないでください」と。

結局、それ以来、私の現場にはあのコンサルタントは来なくなった。

――この記事を読んで、皆さんはどう感じただろうか?

現場の悪口しか言えないような建設コンサルタントは、必要ないと私は思う。

確かに、専門的な知識を要し、レベルの高い業務を行っている人もいるだろう。だからといって、人を見下すのがコンサルタントの仕事ではないはずだ。

このような考えを持ったコンサルタントが居るとしたら、絶対に現場に来ないでいただきたい。

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