国交省初「女性局長の誕生」も近い?新入職員の1/3が女性、宣誓も女性

国土交通省に175人が仲間入り

次世代の建設産業界を担う新入社員たちが、この春、各企業に新しく仲間入りしました。

国土交通省には2017年度、1446人の新入職員が入省しました(3月時点)。

3日に国土交通省内で行われた入省式では、本省採用の175人全職員の名前が読み上げられ、石井啓一国交相が辞令を交付。新規採用職員の代表による宣誓の後、石井国交相が訓示を述べ、新入職員の新たな門出を祝いました。

気になる国土交通省の「新入職員の男女比」は?

式典で気になったのが、新入職員の男女比でした。

調べてみると、本省採用数は昨年度と同数の175人でしたが、そのうち女性職員は2%増加の27.4%でした。

男性職員127人に対して女性職員48人ですので、約3人に1人が女性という割合です。

そして、新入職員を代表して宣誓したのも女性!

宣誓に立ったのは池内咲姫さん。

池内さんは「激しさを増す自然災害から国民を守り、少子高齢化という厳しい社会情勢の中で、国土を豊かにし、世界をリードする国家をつくり上げることが私たちの使命だと考えます。使命を果たすべく、理想を胸に抱き、未来を切り開く政策を実現できるよう努力します」と力強く述べました。

国交省初の「女性局長」の誕生も近い?

官僚組織でも、性別だけで昇進が阻まれるような時代ではなくなりました。

現職の女性職員でも、活躍されている方も多く、国交省初の〝女性局長〟の誕生も近いと言われています。

式典の最後に、石井国交相は「胸に抱く志を持ち続け、同僚やこれから出会う人との縁を大切にして、自分たちが日本をすばらしい国にしていくという気概を持って仕事に取り組んでください」と激励して締めくくりました。

政府が掲げる1億総活躍社会の実現に向けて、建設業界もさらなる変革が求められます。

規制・指導する行政の立場から働き方の多様性を認め、建設業に従事する人たちが、働きやすい職場に貢献することを期待します。

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日刊全国専門紙『建設通信新聞』で働く若き熱血記者。学生時代から記者に憧れ、某全国系経済新聞でバイトする。卒業後、証券業界で厳しく激しく育てられてから入社。一般家庭への飛び込み営業も経験しているため、少々の苦労は苦労と思わないようにしている。霞が関を根城にして活動中。
建設通信DIGITAL web刊⇒ https://www.kensetsunews.com/web-kan
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