ICT施工に興味を持ち、旭建設に入社
宮崎県日向市に本社を置く旭建設株式会社への取材のしめくくりは、入社3年目の馬越想代香さんだ。馬越さんは、地元の短期大学でパソコン関係の勉強をしていたが、ICT施工に興味を持ち、旭建設に入社した。
入社後はいくつかの現場に入り、ICT施工の実務に携わってきた。そんな馬越さんにとって、土木の現場仕事はどう映っているのか。リアルな声を聞いてきた。
短期大学の就職説明会で「カッコ良いな」と思った
――旭建設に入社した理由はなんでしたか?
馬越さん 宮崎市内の短期大学に通っていたのですが、大学の就職説明会に旭建設の自分と年の近い技術職の女性社員の方がいらっしゃって、旭建設の仕事についてお話しされました。
その方は大学では英語を学んでいたそうですが、入社してから土木の勉強をして、ICT施工に関するお仕事をしているとおっしゃっていました。そのお話を聞いて、「カッコ良いな」と思ったので入社しました。
――短期大学ではなにを学んでいたのですか?
馬越さん パソコン関係とか簿記とかです。
――旭建設で技術の仕事をしたいと思ったのですか?
馬越さん そうですね。旭建設ではICT施工にチカラを入れているというお話だったので、パソコンに関する知識を活かせられるかなということで、技術職として入社しました。
――親御さんなどの反応はどうでしたか?
馬越さん 最初びっくりしていました(笑)。でも、最終的には応援してくれました。
憧れた先輩の寿退社にちょっとびっくり
――ご出身は?
馬越さん 都城です。大学時代から宮崎市内のアパートに住んでいて、今もそこから通勤しています。これまでは宮崎市や都城で仕事をすることが多かったので、なんとかなっていました。次の現場は日向市になるので、社宅に入る予定です。
――入社して実際の仕事はどうでしたか?
馬越さん 3ヶ月ぐらい本社で研修を受けた後、国土交通省発注の道路改良工事現場に配属されました。
――戸惑いとか不安はなかったですか?
馬越さん 不安はちょっとありましたけど、大丈夫でした。だだ、説明会でお話を聞いた女性社員の方が寿退社していたのは、ちょっとびっくりしました(笑)。
ある程度仕事を任せてもらったので、頑張ろうと思った
――最初の現場はどちらでしたか?
馬越さん 都城の自動車専用道路の現場でした。点群データをとったり、ドローンを飛ばしたり、ICT関係を中心に仕事をやりましたが、半年ぐらいしかいなかったので、あまりよく覚えていません(笑)。やっぱり、現場仕事は大変だなと思いました。
――その後はどのような現場を経験しましたか?
馬越さん 宮崎市で橋梁の耐震補強の現場に携わりました。その次に、日向市の国道10号の歩道拡幅の現場に行きました。その後が、ついこの前までやっていた日南市の東九州道の道路改良工事現場でした。これらの現場でもICT関係がメインでしたが、写真管理、測量、安全管理といった仕事をやっていました。
前の現場では、ドローンを飛ばして、データを評価する仕事を任されていました。最初はソフトを操作するのに時間がかかったりしていたんですけど、回数を重ねるごとにだんだん慣れてきて、効率良く作業できるようになりました。仕事をある程度任せてもらったので、頑張ろうと思ってやっていました。
まずは2級土木施工管理技士が目標。ICT、建設ディレクターの勉強も
――先輩などとのコミュニケーションはどうでしたか?
馬越さん ものスゴく良い方々ばかりだったので、わからないことがあっても、問題なく質問することができました。
――残業禁止令が出ていて、現場であっても仕事は定時で終わりのようですが、その点どうお感じになっていますか?
馬越さん 現場ではちょこちょこ残業することもありました(笑)。
――休みの日はどうやって過ごしていますか?
馬越さん 実家に帰ったりしてゆっくりしています。
――今後やりたい仕事とかありますか?
馬越さん 今年、2級土木施工管理技士を受験する予定なので、まずはそれをしっかり取ることが目標です。あとは、ICTの仕事がもっとできるようにいろいろ勉強していきたいです。それから、今建設ディレクターの講習を受けているのですが、書類づくりの面でも現場のチカラになれるようになっていきたいと思っています。