元請けに怒られた理由
ある知り合いの監督が、元請けに怒られたという話を聞きました。その現場は監督がすでに3人も代わっているそうです。そりゃ元請けも怒りますよね。
乗込時はAさんで、施工中はBさんで、片付けはCさんってなると、元請けの監督は誰に話し、打ち合わせすれば良いのかわかりません。
そして、今までの流れが完璧に申し送りされていればなんら問題はありませんが、ほぼされていないことのほうが多いと思います。
そこで元請けとのトラブルになることが多いですね。特に大手は。コレは大手の人員配置に問題があるのですが、しょうがない部分もあります。
大手はやはり大きな仕事を取って行くので、有資格者でベテランは大きい現場に行きがちです。たまたま空いていたベテランが小さい現場の段取り・乗込を行っていた時に、次の大きい現場が始まったとします。そうしたら必然的にそういうベテランは抜かれます。
次に空いている人がその現場にあてがわれるわけです。そのうちその人も抜かれ、最後の人にバトンタッチされますが、最後の人はただ怒られるハメになる。
コレはよくあることです(笑)。よくあると言ったら元請けには申し訳ないですが、大手あるあるです。
【PR】施工管理技士の平均年収を年齢や資格で比較、資格の難易度と年収の関係は?
監督の交代は2回が限界?
それでも、やはり監督が代わるのは2回までが限界でしょう。
それ以降は意思の疎通が図りにくくなりますし、責任の有無も難しくなります。言った言わないが発生してしまいます。私も昔そのような経験を多々しましたのでよくわかります。
逆に、打合せができて、全体を任せられる下請がいれば現場はうまく回ります。(うちはここを目指してます!)
最後に入った監督自身も後味悪いので抵抗があります。難しい問題ですが、コレだけ監督不足だとどうしようもありませんが、できる限り1人で完了していきたいところです。
我々のような地場業者は、1人で2現場掛け持ちなんてざらにあるのでそう言った意味で怒られますが、どちらも一長一短です。
今後も元請側の監督不足は続きますので、我々施工会社はしっかり施工、施工管理できるように態勢を整えていきたいですね。
※この記事は、『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。