松村 裕清さん ミタニ建設工業株式会社 土木部 主任

松村 裕清さん ミタニ建設工業株式会社 土木部 主任

26才の現場代理人が後輩へのアドバイスとして放った衝撃の一言とは?

若手土木技術者のリアルな仕事観

土佐国道事務所が進める高規格道路「8の字ネットワーク」の一区間を占める南国安芸道路(芸西西IC~安芸西IC仮称、延長8.5km)のうち、「令和5年度 南国安芸道路赤野東改良第4工事」を担当するミタニ建設工業の現場代理人である松村裕清さんに取材する機会を得た。

松村さんは入社8年目で、現場代理人は今回の現場が3回目。例によって、入社理由や日々の仕事ぶりなどについて、一通りお話を聞いたわけだが、最近の取材では珍しく、かなり率直な話が聞けた。

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地元では大きな会社だったので、なんとなく入社

――ミタニ建設工業に入社した理由はなんですか?

松村さん 兄が建設会社で働いていたので、高校で土木を学んでいました。土木の仕事をやりたいと言うより、ほかにやりたいことがなかったので、そうなったという感じでした。ミタニ建設工業に入社したのも、地元では大きな建設会社だったので、なんとなく入社したという感じです(笑)。

――入社後はどのようなお仕事をしてきましたか?

松村さん 最初の現場は海岸堤防工事でしたが、その後は高規格道路の現場が続きました。橋脚工事であったり、橋台、カルバートボックスといったことをやりました。ここ2現場ぐらいは改良工事をやっています。国発注の現場ばかりですね。県や市の現場はやったことがないです。

――仕事の内容はどうでしたか?

松村さん 最初は安全管理を中心にやりました。その後、写真管理なども任されるようになって、次に品質管理なんかもやるようになりました。今の現場ではその全部をやっているという感じです。

思ったより進まないので、工期的にはキビしい

タブレットでなにやら確認する松村さん(本人提供)

――今の現場はどうですか?

松村さん 2023年9月に現場代理人として入りました。現場代理人として入るのは、今回が3回目です。この現場では、高規格道路を通すため、山を掘削しています。あと、橋台を1基つくることになっています。進捗的には20%ほどなので、まだ始まったばかりです。

――工程管理上気をつけていることはありますか?

松村さん 一番は、作業員さんがやりやすいようにすること、手戻りや手待ちができるだけないようにすることです。

――ICT施工はやっていますか?

松村さん 一応やっています。3Dデータを取って、その座標軸をもとに切土しています。ただ、雨が降ったり、天気が悪いと精度に誤差が出ることがあるので、そのときは丁張りをかけています。

――ICTでやると、効率は向上しますか?

松村さん 準備に時間がかかりますけど、作業の手間を考えたら、ラクだと感じています。

――住民対応はどうですか?

松村さん これまでのところは、地元からの苦情とかはないんですけど、現場につながる道の上に畑やハウスがあって、地元の人たちもクルマで通ったりするので、今後なにかあったら、ちゃんと対応しなければいけないと思っています。

――工期的にはどうですか?

松村さん けっこうキビしいです。思っていたより進んでいません(笑)。どの現場でも工程表通り進んでいくことはあまりないように思います。なので、工程表通りに進むようにいろいろ工夫していかなくてはいけないですね。

昔に比べれば、残業は少なくなっている

オペさんになにやら指示出しする松村さん(本人提供)

――働き方改革への対応はどうですか?

松村さん ボク自身について言えば、どうしても残業せざるを得ない場合は残業しています。ただ、昼間手が空いた時間に事務所に帰って、書類作業などをやるようにはしているので、昔に比べれば、残業は少なくなっていると思っています。あとは、クラウドでファイルを管理しているので、パソコンやスマホをネットワークにつなげば、現場でも作業できるようになっています。

――日々の疲れのリフレッシュはできていますか?

松村さん はい。土日休みだし、今は実家通いなので、ちゃんとリフレッシュできています。休日には趣味の釣りを友達と毎週のように行っていますね。ぶっちゃけると、休日のほうが疲れていると思います(笑)。

仕事はまあまあ楽しい

なにやら確認している松村さん(本人提供)

――仕事は楽しいですか?

松村さん まあ、はい(笑)。まったく同じ現場はないので、楽しいと言うより達成感のほうが大きいですね。新しいことを見るのは楽しいです。切土はやったことがなかったので、目に見えて変わっていっているのがわかるので。

――次にやりたい仕事とかはありますか?

松村さん 今の現場も含め、ずっと高規格道路に携わってきたので、引き続きこの先の工事も携わりたいです。あとは、新しいことがあれば、それもやってみたいと思っています。たとえば、トンネル工事は一回やってみたいと思っています。トンネル工事は大変だと聞いているので。

――取りたい資格とかはありますか?

松村さん 一級の土木施工管理技士を取らないと話にならないと思っているので、まずはそれを取りたいです。ボクの場合、あと1、2年経験を積まないと取れないのですが、まずはそこを目指しています。

「もう、都会行け」

――ミタニ建設工業という会社について、どう感じていますか?

松村さん 福利厚生が充実している良い会社だと思います。業務以外で楽しく交流ができるように、野球部、ボーリング部、マラソン部など様々なサークル活動もあります。健康経営の一環として従業員専用スポーツジムもあります。

社員の誕生日には、社長が毎月、誕生月の社員を集めて、誕生日会をしてくれます。運動会をやったり、バーベキューをやったり、社員の交流があるので、社内の風通しが良いです。

――高校の後輩に就職先を相談されたとして、どのようなアドバイスをしますか?

松村さん まず「行きたい会社に行ったら」と言いますね。ボクの友達なんかも、とりあえずススめられた会社に入社して、「なにか違うな」と感じ、すぐ辞めてしまっています。後悔しないために、「とりあえず会社見学してみて、自分が良いと思ったら、入れば良いんじゃない」とアドバイスします。

――とくにミタニ建設工業はススメない?

松村さん ぶっちゃけると、「もう、都会行け」と言います(笑)。でも、もし高知県内の建設会社で迷っているなら、確実にミタニ建設工業をオススメします(笑)。

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