施工の神様に何度か記事を投稿しているが、「わかる!」とよく共感をいただくのが、この施工管理あるあるシリーズだ。実際に現場で体験したことを今回も面白おかしく書いていこうと思う。
写真撮影の手元は辛い
工事写真を撮影する際、時にスタッフ(長い定規のような物)や折尺を、手元の人間に持ってもらわないといけない時が出てくる。
手元はきつい体勢をキープしなければならないわけだが、そんなとき「早く撮れよ…」と心の声が漏れてしまいそうになったことはないだろうか。一度もないという人がいたら、きっと心が広くて素晴らしい人なのだろう。
私の場合、手元できつい体勢をしいられた時は、お恥ずかしながら何回も「早くしてくれ…!!」と思ってしまった経験がある。
書類提出でテンションがあがる
現場にいると、なにかと職人から電話がかかってきたり、パシリに使われたりするので、現場にいる時間が嫌になるという経験をした人も多いのではないだろうか。
私は若い頃、所長が作成した道路使用届や土砂搬出届など、関係機関に提出する書類の代行を頼まれることがよくあった。そのたび心の中でガッツポーズをしていた。
書類の提出をしに行くということは、現場から離れられる千載一遇のチャンスだからだ。なんなら、自分から「僕、提出してきましょうか?」と聞いたことも何度もある(笑)。
いかつい人が怖くなくなる
建設業界は怖い人が多いというイメージがあるが、実際本当に多い(笑)。見た目もさることながら、職人さんは性格が厳しい人も多い。
そんな人たちと毎日接していると、不思議と怖い人に対する免疫がついてくる。少し見た目の怖い人に出会って話さなければならない場面でも、物怖じせず話せるようになる。
そして、建設業界はたしかに怖い人が多いが、それは見た目だけで、本当に優しい人が多いことにも同時に気付かされる。いかつい人が怖くなくなる経験も、施工管理あるあるではないだろうか。
新人の頃はCADが苦手
新人の頃、CADを使ってなにかをするのが嫌いだった。CADと聞くだけで拒否反応が出てしまうくらい苦手だった。
しかし、入社2年目を過ぎたあたりから、所長から「ここの図面を軽く書き直しておいて」「横断図から寸法拾って職人に伝えておいて」と普通に頼まれることが増えた。
「できません、わかりません」で済むわけもなく、すごく憂鬱な気分のまま、嫌々ネットでやり方を調べて、一生懸命CADを覚えた記憶がある。
CADは新人施工管理者にとっての登竜門なのかもしれない。
「とにかく正社員」そのこだわりを捨てるべき理由
驚くほど計算が早くなる
毎日高さや数量の算出、面積の計算を行っていると、1年後、自分の計算速度が速くなっていることに気付く。自分が毎日計算をしているので気付かない人も多いだろうが、確実に計算のスピードは上がっている。
私の場合、日常生活で買い物に行った時でも、瞬時にお金の計算をしてしまう癖がついてしまった。以前なら電卓を使ってしていた計算も、今ではある程度暗算でできてしまうから驚きだ。
――皆さんはいくつ共感できただろうか。施工管理はきついし大変な仕事だが、このあるあるに隠れている通り、非常に面白いやりがいのある仕事だということを少しでも知ってもらえたら嬉しい。