後悔している失敗
皆さんは、「どうしてあんなことやってしまったんだろう?」と後で思い返して後悔したことはないだろうか。
私はある。それは以前、機械設備の機器の搬入・据付の安全専任者として、短期で夜勤の仕事をしていた時の話だ。
あろうことか、当時住んでいた宿舎の隣に建っていた倉庫の敷地に、たばこの吸い殻を投げ捨ててしまったのだ。
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たばこの吸い殻ポイ捨て事件
宿舎には当時勤めていた会社の人間しか入居しておらず、いくつかの吸い殻が落ちていた場所は、2階にある私の部屋のバルコニーの真下だった。
実際にはバルコニーから捨てたわけではなく、夜勤に行く際、車を待ってる間に吸ったたばこの吸い殻をポイ捨てしてしまったのだが、何気なく捨てた場所がたまたま自分の部屋の真下だったわけだ。
冷静に考えれば、そんなところに捨てれば一番最初に疑われるのは私で、もし捨てるにしてもそんなすぐにバレるようなところに捨てること自体、普段とは違う精神状態だったことがよく分かる。
私のヒヤリハット
吸い殻を見つけた倉庫の持ち主から警察に苦情がいき、現場に連絡が来て誰だ!?という話になり、「私がやりました」と申し出て、翌日所長と謝罪に行き、大ごとにはならずに終わった。同じ失敗は二度とすまい!そう心に誓った出来事となった。
とはいえ、そもそもなぜこんなミスを犯してしまったのか。
実は、夜勤で働いて朝帰ってきても昼間ろくに眠れない生活が続いていた。昼間にどうやって寝るかを模索し、食事・入浴など色々なことを試してはみたが、どれも効果なし。
なんの言い訳にもならないが、それが失敗の大きな要因になったのは間違いない。夜勤の仕事を甘く考えていたことも良くなかった。
さらに、当時はコロナ禍で、私の本職であった海外の建築現場になかなか復帰できず、あまり時間が残されていない!そんな焦りの気持ちがあったのも否定できない。
そんなことがいくつか重なり、無神経に何も考えず吸い殻を捨ててしまったのだろう。今回は大きな事件や事故にはならなかったものの、もしかしたらもっと大きな事故や犯罪につながってしまっていたかもしれないと思うと、申し訳なさと不甲斐なさでいっぱいになった。
今回の失敗は、自分自身の重大なヒヤリハットとして受け止めている。夜勤の大変さが分かったことと、自分の犯した小さなミスが何に起因するのか真面目に考え、今後はどう対処し、どう活かしていくかを考えるいい機会となった。