建設現場で嫌われる若手技術者の特徴

建設会社に入社して2〜3年も経つと、現場に慣れてきて環境に適応できるようになってくる。しかし、そうなると問題になってくるのが、慣れによる態度の変化だ。

謙虚だった1年目とは打って変わって、自分の態度が大きくなっていることはないだろうか。今回は、嫌われる若手技術者の特徴を解説していく。

敬語が使えない

最近、敬語が使えない若者が増えている。特に元請け会社の若手は、自分のほうが立場が上だと勘違いして、下請けの歳上の方々にも平気でタメ口で指示を出している場面をよく見かける。

こんな行為は嫌われて当然だ。社会人として見苦しいので、本当に改めたほうが良い。たった2、3年勤めただけで、人生の先輩に生意気にタメ口で話せるほど、大そうな能力もないはずだ。

敬語はどんな仕事でも必要だ。きちんと敬語を使えない人間に将来、現場所長など役職が務まるわけがない。

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とにかく頑固

頑固すぎる若手も考えものだ。何か先輩が教えても、「でも自分のこういうやり方でやったほうが~」と反論する若手も多い。

もちろん自分の考えがあることは良いことだが、経験が長い分、先輩や職人の言うことが正しいことが多い。にもかかわらず、自分の考えを貫き通すような頑固さは、嫌われる原因になりやすい。

現場所長である私は、仕事はある程度やれるが頑固な若手と仕事は遅いが素直な若手ならば、明らかに後者のほうが扱いやすく、仕事もやりやすい。自分のプライドを持つのも良いが、若手のうちは教えを素直に吸収できることも重要だ。

すぐ感情的になる

すぐ感情的になる若者も、最近現場でよく見かける。少しの我慢ができず、自分の思い通りにいかないとすぐに感情的になり、上に突っかかってくる若者だ。

先ほども話した通り、自分の考えを持つことは良いことだ。しかし、感情的になって、先輩に対してそれを吐き出してしまうようならば、それは問題であり、幼稚なだけである。

よくあるのが、下請けの職人と口論になり、感情的になって若手技術者が暴言を吐いてしまうパターンだ。自分の現場ならまだしも、人の現場でそういった口論は避けるべきである。

とはいえ、理不尽なこともあるとは思うので、そういう場合には一度上司に相談するのが賢明だ。

プライドが高い

プライドが高い人間は要注意だ。現場では、上の立場になればなるほど、プライドを捨てなければならない場面が出てくる。あまりにも理不尽な近隣住民へのクレーム対応、感情的になる職人への配慮等、現場監督が現場の潤滑油となり、物事を進めなければならない時が無数に存在する。

若いうちにプライドを捨てることができなければ、現場所長など役職がついたときに致命傷になりかねない。

また、勘違いしやすいのが、仕事ができるから現場監督ができると思っている若手が多いことだ。確かに現場での業務ができることは重要だ。しかし、現場業務ができることは当たり前で、それよりも周りの人間にどういう立ち振る舞いができるかで、その現場が生きるか死ぬかが決まる。

プライドが高いと、結局支配して言うことを聞かせるしか手段がなくなるため、人がついてこなくなる。プライドの高い人間には、人は集まらないし、魅力を感じない。周りが離れていくだけだ。

若いうちに変なプライドで、誤った態度をしてしまうのは、非常に危険だ。自分の周りに先輩や職人が寄ってこないのであれば、それはあなたの態度に問題があるからかもしれない。

――現場で嫌われるのは現場所長にも言えることだが、立場上、現場所長は嫌われやすい。しかし、若手のうちから嫌われているのは、性格や言動に問題がある可能性が高い。今一度、自分の行動や態度を見直してみるべきだ。

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