今の学生はうわべの質問ばかり
毎年現場にインターン生が来ては、我々にこんな質問をする。
「残業時間はどのくらいですか?」
「休みはどのくらいありますか?」
学生の質問は似たり寄ったりだ。うわべの質問ばかりしてきては、その情報だけで、この業界に入社しようかどうかを決めようとしている。
もっと本質的な部分を見てほしいが、どうも今の学生にとっては、うわべな内容こそが重要な要素らしい。そんな学生諸君に伝えたいことがある。
ブラックだと感じる時点でやめとけ
まずこう言いたい。
「ブラックだと感じる時点で建設業界はやめておきなさい」と。
表面的なところばかりを見て、この業界をブラックと判断している時点で、建設業界には向いていない。
残業時間や休暇日数というのは、ほんの一部の情報に過ぎない。そこだけを見て嫌だと感じている時点で、これから先に待ち受ける大変なことや辛いことに立ち向かうことはできないだろう。
人によって辛いと思うことは様々であるが、施工管理になると残業や休みなんかよりも、圧倒的に責任の重さやプレッシャーのほうが辛い。残業時間や休暇日数など、このプレッシャーに比べれば大した問題ではないことに気付くはずだ。
そして、施工管理の仕事の醍醐味は、その責任やプレッシャーを乗り越えたときにある達成感だ。これを感じることができなければ、どんなに休みがあって、残業がなかったとしても、仕事が楽しいと思うことはできない。楽しさを感じることができなければ、未来が見えないのと同然だ。
若者は貴重だが、誰でもいいわけではない
建設業界では人手不足が深刻であるがゆえに、若者を手当たり次第採用する動きがみられる。若者に能力がなくてもいい、入社してくれれば誰でもいい、という風潮が年々強くなってきているように感じる。
建設業界には確かに需要はある。しかし、それはあくまでもスキルのある人間に限る。表面的にしか物事を見ることができない人間にとっては、この仕事で生き残っていくことは非常に厳しいだろう。
今後さらにDX化が進み、建設業界で求められるスキルはどんどん高くなる。これから建設業界で活躍する人材は、最新のツールを使いこなせる人間、データ解析ができる人間、3Dデータを扱える人間と、どんどんハイレベルになっていく。
若者は貴重だが、誰でもいいわけではないのだ。学生諸君、企業の表面的な条件ばかりを見て入社を決めて、あなたの将来は本当に大丈夫だろうか。
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